長くは書けない

野口マッハ剛(ごう)

A という例え話

 自分は文学を正確には捉えきれていないと思う。自分は例えられた人間だとしよう。何がいけなかったのか。グルグルと思考が巻き上げられていく想いだ。


 恩師は自分にこう言った。

「君は確かに才能はある。けれども、プロにはなれない。君は余りにも良い人だから」

 と一瞬、思考が固まる感じだった。その時は。何がいけないのだろう。良い人で何がいけないのだろう? 恩師は多くは語らなかった。


 自分に小説は向いてないと思ったこともあった。評価があんまりよく無かった。教室でも、ネットでも、自分の小説は評価されなかった。いつからだろう、こんな自分にファンがつき始めたのは。ネットの事である。


 自分はそのファンの人とメッセージのやり取りをしていた。とても好意的であった。

 しかし、ある日の事、その人は自分の前から居なくなってしまった。

 メッセージは次の通りである。

[私に話があるのでしょ? だったら、話をして。待ってるね時間は午後二時ね]

 面識の無い相手である。わけがわからなかった。そして、その数日後には、

[あなたは幸せですか? あなたの周りも幸せですか?]

 つまりだ、何か自分に非があったのではないか。けれども、見当がつかない。

 そして、最後にその人は何も言わずに投稿サイトを退会した。


 その時、何が起こっていたのだろう。

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長くは書けない 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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