第89話:描写の書き方~やらない方がいい描写

※話の流れが変だったので、87話から89話に入れ替えました。すいません。



 それでは、描写はどのように書けばよいのでしょうか。


 「海」という単語を使わないで海を表現する。

 「美人」という単語を使わないで、読者に「美人だ」と思わす。

 「悲しい」という単語を使わないで、キャラクターの悲しみを伝える。


 たまに小説教室などの練習でこういうのが出てきます。

 要するに描写の練習なのですが、このような描写ばかりだと回りくどいわけですが、女の子がでてくる度に「かわいい」「美人」「素敵」などの具体性がありそうでない上、描写力もない単語を並べても、読者にはなかなか伝わらないし、想像も促せないわけです。


 ちなみに一番やってはいけないのが、「きゃりーぱみゅぱみゅに似たかわいい子だ」「魔法を使うために手を『ウィッシュ』の形にした」「見た目はほとんど仮面ライダークウガだ」とか、芸名や商標などの固有名詞、時事ネタなどを使った表現方法です。


 知らない人が置いてけぼりを喰らうタイプで、普通は完全にアウトです。


 が、最近のラノベなどでは、ある程度の国民的な知名度を長年得たものだと、認められる場合が出てきてる部分もあるのかもしれません。

 ドラえもん、ガンダム、サザエさんなど、ほぼ伝わるでしょう。


 まあ、50年後の世界でも通じる小説を書きたいならやめた方がいいでしょうけどね。

 あくまで寿命の短いラノベなら許されるかもしれませんという話です。

 (商標の問題とか出てきますけど……)


 それはともかく、安易な表現をしていると描写の練習にはならないので気をつけましょう。

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