2-2.Ⅱ:翼…ゴブリン狩り…ミュリアside「VSゴブリン」
「やあぁ!」
(よぉしっ、いくよぉ!目は大きくてウルッとしていて可愛いけど、女の敵だから遠慮なく倒して見せるわ!まず、は、そっちのケガが少なそうなのから倒すわ!)
ルビーロッドを構え、先のアルトの魔晶石による爆発によって負傷しており怒り心頭と言った状態のゴブリンに挑むミュリア。
ミュリアは2体のうち負傷の軽い方を狙いゴブリンに接近するとその手に持つルビーロッドに魔力を流し込む。
ミュリアの所持しているルビーロッドにはアルトの”
ミュリアによって流し込まれた魔力によってルビーが淡く光り赤い炎が灯る。
炎が発生した瞬間ゴブリンの動きが鈍くなったようにビクッとした。
恐らく先程の爆炎を思い出し硬直したのではないだろうか?
「隙あり、やあぁあぁ!」
『グギッ!?』
その隙を逃さずミュリアは振りかぶった炎纏いしルビーロッドを頭部に思いっ切り叩き付けた。
燃えるロッドを頭部に受け絶叫するゴブリンAはそのまま頭部を燃やし倒れ絶命する。
「よしっ、次…!?」
『グギギッ!』
ゴブリンAを倒した次の瞬間、ミュリアの耳がぴくっと反応する。
もう一体のゴブリンBがその手の武器である太い木製の棍棒をミュリア目掛けて振りかぶってきた。
ミュリアはその場を後方に下がりゴブリンBの攻撃を躱す。
「わわっ、危ないなぁ、もう…」
(油断大敵だよ…危ない、危ない…ちゃんとカンスさんとシーラさんに護身術習っておいてよかったわ。……ん?なんだろ?なんか――ニタついた顔をしていて気持ち悪いなぁ…)
自分に護身術のイロハを教えてくれた二人に感謝しつつ相手に集中しようとすると、ミュリアは相手のゴブリンの表情がどこか下劣な笑みを口元が描いているように見えた。
その表情に不快感がミュリアの表情に浮かぶ。
ゴブリンBは相手が異性である雌と認識した故にゴブリンの持つ”交配”が機能し先程の怒りよりも色欲が強く浮かんだいたのだ。
その嫌な笑みをこれ以上向けられるも嫌だとミュリアは駆けるとそのまま更に魔力を浸透させ炎を大きく纏うルビーロッドを『グギギィ!』とルパ○ダイブの様に飛び掛かってきた(若干その姿に気持ち悪さから『ひィ』と悲鳴を漏らしつつ)ゴブリンの心臓部に突きを入れた。
飛び掛かった反動も込めた一撃に絶叫するゴブリンは内部から燃える様に爆散し息絶えた。
「ふぅ、うぅ、気持ち悪かったなぁ、もう…でも私も戦える。アルトの傍で一緒に…そうだ!アルトは――」
自分はアルトと一緒に戦えるんだと思いアルトの様子が気になり目を向けると、アルトは既にゴブリンC・Dを倒しており魔石やら素材になりそうな部位を剥ぎ取る作業を行っていた。
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