8月 気温と苦情は比例関係(7)

 “八月の悪夢”は初日以降も田実を悩ませた。

 初日の午前中のような少々複雑な生態の生物に遭遇したり、携帯電話の置き忘れ、もしくはバッテリ切れなどというしゃれにならないミスこそなかったが、相変わらず無気力な市川が力任せに特殊型止水栓キーを振るうため、たびたび火傷しかけたし、開栓に赴いた先で未確認生物と鉢合わせSOSを求めたことも二、三度あった。

 もっとも、市川によって囮にされたり、メーターボックスを開けたとたん、予期せず未確認生物に遭遇したりというのは掛け値なしに怖いものの、夏に限ったことではない。また、平の局員で特殊型止水栓キーも扱えない田実は、停水にしろ開栓にしろ上から言われたことをそのまま実行に移しておけば、特別に裁量を求められることもない。保険は下りるようだし命に別状がなければいいや、とまるで他人事のように割り切れるようになるまでに時間は掛からなかった。

 とはいえ、さすがに毎日そんな危険と隣り合わせだったら、そのような境地に達することはなかっただろう。やはり怖いものは怖い。

 にもかかわらず割り切ることができたのは、月初めから十日が経って停水及び開栓のピークが過ぎたのに加え、暑さのため普段の倍以上になっている苦情への応対でそれどころではなくなってきているからにほかならない。

 そして、今、憂鬱極まりない田実の前で電話が鳴っていた。

 呼出音からして外線。市報や電話帳等に載せている水道局の電話番号は営業課代表。つまり収納係の一職員である田実が取らなくてもいいのだが、他に取る人間がいなければ取らざるを得ない。

 フロアは繁忙期を文字通り体現してみましたと言わんばかりの状態。収納係の島も、一日の大半をデスクで過ごす村沢係長や事務担当の山木すら先ほど窓口係に呼び出されて席を立っている。いるのは田実一人。

 救いを求めるように窓口の方を見ると、何やら揉めている。

 ああ……、と溜息をついて、受話器を取り上げた。

「はい、水道局営業課収納係の田実です」

 言い掛かりを付けられることがないよう冷静に、ていねいに、かつ、フレンドリーに。

 一字一句大切に心を込めて言ったにもかかわらず、返ってきたのはそれを木っ端微塵に打ち砕くような罵声。

『何が水道局営業課収納係のタジツだ!!』

 受話器の容量を超えてしまったのかパリパリに割れた声。

 田実の脊髄は耳の保護を最優先にしたらしく、反射的に受話器を耳から離していた。それを慌てて戻し、ご用件をどうぞ、とにこやかな声音で切り出す。

『ご用件もクソもあるか! こんなクソ暑い時に水停めるってことを決めたヤツをさっさと電話口に出せ!』

 ひとまずボルテージを下げたら多少は涼しくなるのではないかと思うのだけど――そんな内心は、当然、表には出せない。ていねいな声音にしおらしさを混ぜ、応える。

「申し訳ありませんが電話口には出せません。当市の水道条例が制定された当時の議員は誰一人として水道局に詰めておりませんので」

『バカかお前は! 誰が議員出せなんて言った! 責任者を出せって言ってるんだよ!』

 もちろんそんなことはわかっていた。まともに相手にする気がないという態度をほんの少し見せてみただけだ。

 電話の向こうの男は、先日発送した料金未納による給水停止予告を見、こうして電話を掛けてきたのだろう。

 いつもなら予告の段階では納入期日の引き伸ばしがほとんどで、喧嘩腰の電話は停水後に掛かってくることが多いのだが、気温の上昇とともに自身の料金未納を棚に上げて停水そのものを非難する手合いが増えてくるらしい。

 今日、田実が出た電話すべてがこの手の苦情だった。これで四件目になる。

 料金を納入しない限り予定通りに停水は行うこと、納入期日の延期を希望するならば水道局に出向き指定の書類の提出をしてもらうこと――この二点を伝え、速やかに受話器を置ける状態にしなければならない。

「申し訳ありませんが、責任者も現在出払っています」

 今みたいなケースならば、相手の要求をのんで営業課長もしくは係長に電話を代わるという手もあるが、それはあくまで最終手段。

 結局、課長にせよ係長にせよ言うことは同じなのだから、田実より確実に多忙な二人に電話を回す前に対処する方が課全体からすれば仕事の効率がいい。

 とにもかくにも田実が電話を取った以上、責任は田実にある。

「言伝いたしますが、どのような御用向きですか」

『御用向きも何もねぇ! 水を停めるなって言ってるんだオレは!』

 ああ、“単細胞”だ……、と田実は思った。

 たぶん、停水予告を目の当たりにして一気にボルテージが上がり、まったく考えなしに記載してある電話番号に掛けてみた、というところだろう。

 この手の単細胞は多数派で、田実もすでに要領は掴んでいた。

「停めるな、と言われても料金滞納者に対しては給水停止をもってその制裁とすると水道条例で定められているのです」

『条例か何か知らないがこの暑いなか水停めるなんざ非人道的だろうがボケが!』

 非人道的、こんながなり立てることでしか自分の主張を通すことができなそうな人間の口から非人道的――疲れ切っているせいか、まったく面白くないと思いつつも吹き出しそうになったが、それを飲み込んで、咳払いでごまかす。

「……ええ、こちらとしてもそのような“非人道的”なことはしたくありません」

『だったら――』

 相手のその言葉が聞こえた瞬間、掛かった、とばかりに田実は若干語気を強め切り返す。

「そちらは給水停止予告ですのでそこに書かれている期日に納入していただければ給水停止は行いません。こちらとしても“非人道的”なことはしたくありませんから」

 “非人道的”という部分により一層の力を込めて。

 そして、相手の言葉を選ぶような息遣いを聞きながら、さらに切り込む。

「もし、その期日に、ご使用いただいた水道料金を納入していただくのが難しいということならば水道局にお越しいただき、指定の書類にご記入いただけましたら配慮いたします」

 さぁ、水使うだけ使って金払ってない人間にここまでの温情をかける水道局のどこが非人道的か言ってみろ――ていねいな言葉の裏に、そんな思いをありったけこめて放った田実は、言葉に詰まったのか沈黙した見えない相手に向かって会心の笑みを浮かべ、それでよろしいでしょうか、と訊ねた。

 答えの代わりに返ってきたのはツーツーという音。

 受話器を置き、そして、大きく息をつく。と――

「やったじゃないか田実君」

 音符が踊りそうなほどに明るく弾む声とともに、肩にポンッと手が置かれた。

 ほとんど気が抜けかけていたせいで、思わず飛び上がりそうになったその勢いで振り返って手の主を確認したあと、カクリと脱力した。

「係長、驚かせないで下さい……」

 さっきまで窓口にいたはずなのに、と、そちらを見ると、どうやら片付いたらしい。

 しかし、そもそもいったい何があったのだろうと思ううち、係長の後ろに付き従うように立っていた山木が口を開いた。

「一人で何とかなる内容だったようで何よりでした。貴方が電話に出た時、こちらも雲行きが随分と怪しくて助太刀できそうになかったので」

「……何があったのですか?」

 聞くと気分が悪くなりそうな話のような気がしたが好奇心に負けて訊ねる。と、微かに眉を寄せた山木は、眼鏡のブリッジを押し上げながらちらりと係長の方に目を向ける。

 自慢の口髭を右手の人差し指で一撫でした係長は、紳士らしい上品な微苦笑を浮かべ、

「料金が高いから払いたくないとおっしゃってきたお客さんの応対を」

 と言った。

 田実は係長の顔をひとしきり凝視したあと、目を瞬かせた。その類の苦情は日常茶飯事で、めずらしくもなんともない。

 すると係長は、そのお客さんはね、水道料金は別に構わないそうだよ、と苦笑の度合いを深めた。

「何で下水道料金と水道料金を一緒に払わなければならないのか、そして、水道使用料と下水道使用料がほぼ同額というのはどういうことなのか、その辺りが納得できないとのことだった。そのように条例で決まっているから仕方ないということを説明して差し上げたんだが、聞き入れてもらえなくってね。思わず北島君を召喚しようかと思ったよ」

 ねぇ山木君、と同意を求める係長に、まったくです、と山木が首肯する。

 係長も山木も苦情処理はお手の物。係長は紳士的な口調と微笑で相手を懐柔して説得するタイプ、山木はポーカーフェイスで手のうちを隠したまま理詰めで攻めるタイプと系統が違うため、二人いれば大概の苦情は片付いてしまう。

 それにもかかわらず、北島を召還しようと思った、となると、おそらくどうしようもない頑固者だったに違いない。

 去年まで収納係に在籍していた出納係長の北島は、気迫と勢いで包囲して追い詰め、締め上げるタイプで、懐疑心が強く、他人の理論には耳を貸さない相手を特に得意としていたという。細身の体躯とインテリジェントな顔つきからは想像できないが、まるで戦車だ。

「でも、北島さんを呼んだわけではないのですよね? いったいどうやって撤退させたのですか?」

「いや、撤退したのはむしろこちらの方だよ」

「え? じゃあ未納……?」

 まさか、と思いながら田実は係長を見、そして、山木を見る。その視線を受け、首を縦に動かした山木は、かろうじて水道料金は徴収しましたが、と付け加えた。下水道使用料は徴収できなかったということだろう。

 しかし、どうしてそんな頑なに下水道料金を払うことを拒否したのか――湧いてきた疑問に応えたのは係長だった。

「そのお客さんが言うには、夏場の水道使用量の大半は庭の水遣りに費やしていると。そうなると下水に流れ込む量なんてほとんどないし、大体どうしてこんなに下水道料金払わなければならないのかまったく理解できない、けしからん、と主張されるばかりでどうしようもなくてね。水道料金の支払いには応じるとおっしゃっていたから、ひとまずそれだけ払っていただいて、あとは本庁の下水道課で話をつけてきてくださいとお引き取り願ったんだ」

 まったく久々に精も根も尽きたよ、と、紳士というあだ名を一気に返上しそうなくらい疲れ切った笑みを浮かべた係長は、ふと、どこか遠くを見るようなまなざしをして、

「きっと下水道課に行っても、徴収は水道局に委託しているからと門前払い食らわされるだろうから……今度こそ北島君を呼ぼうかな」

 と呟くと、役所の方に連絡しに行くついでに北島君に会ってくるよ、と、これ以上この話題に触れることを拒否するかのようにさっさと歩き去った。

 やっぱり気分の悪い話だった、と田実は小さく溜息をつく。と、その溜息の理由を察してか、傍らに立っていた山木がトーンを落として言った。

「下水道に関しての苦情は少なくないので、窓口係もあしらい慣れているのですけれども、今回は相手がしつこかった上に、嘘きわまりなかったので窓口係の夏秋君が怒り、話が拗れてしまったのです」

「嘘?」

 窓口係の夏秋の気の優しい大型犬のような顔を思い浮かべ、眉根を寄せる。

 水泳が得意だという田実より一つ年下の青年は、なりこそ大きいが比較的穏やかな気性の持ち主で、同じように大きな体躯でどう見たって沸点の低そうな、そして、実際に沸点の低い某収納係職員とは対照的だ。

 その夏秋が怒るというのだからよほどのことだったのだろう。

「どんな嘘だったんですか?」

「貴方が今朝一番に取った電話の嘘と同程度ですが、しかし、性質の悪さは数倍上といったところでしょうか」

 きょとんとして山木を見、まもなく思い出す。

「……ああ。あれですか……」

 今朝一番の電話――要約すると、停水予定日は出張で家にいないから停水するな、という内容だった。

 ではそれまでに未納分を払ってくださいと言うと、出張から帰って来ないと工面ができない。それでは帰ってきてから払ってくださいと言うと、出張の間に水を停めるのだろう、けしからん。いないのであれば支障ないのではないですか? と問うと、そもそもよその敷地に入り込んで水を停めるというのが失礼なことだとは思わないのかこのコソ泥が。

 相手の理屈と話の展開のさせ方についていけず困惑し、堂々巡りな会話を続けるうち、どうも横で耳をそばだてて聴いていたらしい宮本が受話器を奪い取り、この大嘘つきめが、とドスがしっかりと効いた低音の怒声をフロア内に響かせた。

 それにも十二分に驚いた田実だったが、それ以上に、そんな宮本の手に見事な蹴りを決めて受話器を強奪、何事もなかったかのように、お電話代わりましたお手数ですがもう一度お願いします、といつもの抑揚のない声音で言った山木に肝を冷やしたため、それから山木が電話口で何を言っていたのかよく覚えていない。

 しかし、受話器を置いたあと、わめく宮本を冷ややかに一瞥し、席に戻りかけた山木は、田実の方に振り返ってこう言った――あの出張というのは明らかに嘘です、と。

「――今朝の電話は、留守ということにしておけば勝手に停水しないだろうという浅い読みでついた嘘だというのが明らかでした。そういう相手に対しては、留守かどうかは関係ない、滞納に対する制裁として給水停止が条例で認められている以上、水道事業を健全に行いたい局としてはそれを行使するまで、という姿勢を崩さなければいいだけです。折れようが折れまいが期日までに未納ならば停水するまでなのですから。そして――係長はどうやらお気付きではなかったようですが、さっき窓口に来た滞納者、庭の散水に大量の水を使ったというくだりが明らかに嘘だったのですよ」

「そんなことわかるんですか」

 ええ、と山木はほんの少し肩を竦めるような仕草をして、普通は絶対にわからないとは思いますけれど、と呟くように前置きして言った。

「実は滞納者のことを夏秋君も私も知っていたのです」

「え?」

「夏秋君は三ヶ月ほど前までその滞納者の隣に住んでいて、私は仕事絡みで訪問したことが一度。相手は夏秋君のこと覚えていなかったため、使用水量の大半を庭に費やしたと平気で嘘をついたようですが、夏秋君は相手のことをしっかり覚えていた」

 田実は首を傾げる。

 たとえ水道メーターをチェックしていても、水の使い道まではわからない。親交があるのならばともかく、自分は知っているが相手は自分のことを知らない程度の付き合いで、夏秋はどうやってそれを察したのか。

 もしかして夏秋君犯罪行為を……? と、田実のなかで好青年・夏秋友哉の株が急落していることを知ってか知らずか、山木はわずかに目を細め、笑みらしきものをほんの少しだけ口もとに浮かべた。

「その滞納者とかつての夏秋君の住まいというのは長屋タイプの古い借家なのです。おまけに団地内にあるので同じような建物が何棟も連なっていて庭も申し訳程度にしかない」

「あ、なるほど……」

 それならばただ隣に住んでいるだけで大体わかる。

「なお、その滞納者の使用水量は月三十トン弱です」

「ぼくの家の使用量の倍――」

 つまり、その滞納者の話を信じたら、田実家の一月の使用水量を猫の額程度の庭に費やしているということになる。

「――あり得ないですね」

「そう、だから、夏秋君は怒ってしまったわけですが、しかし、田実君、考えてもみてください」

 何をです? と首を傾げて見せると、山木は眼鏡のブリッジを押し上げて、

「これが広い庭付きの一戸建てならばあり得ないことではないでしょう」

 と言った。

 それは確かにそうだ。問題の滞納者の状況を知ればおかしいと言い切れるが、予備知識のない段階でその滞納者の応対をさせられたら、もしかしたら何の疑いも持たなかったかもしれない。

「おそらく何だかんだと因縁つけて下水道料金だけではなく水道料金も払わないつもりだったのだと思います。そんな滞納者にとって夏秋君の怒りは好都合でした。何で嘘だと言い切れるのか、どうして自分のことを知っているのか、ストーカーでもしているのかと詰め寄ったのです。窓口係で夏秋君以外にその滞納者のことを知っている人はおらず、彼も真面目ですから、守秘義務を気にして真相を口にすることができなかったのでしょう――窓口の清水係長が機転をきかせてこちらに応援を求めなかったら厄介なことになっていたかもしれませんね」

 夏秋を指差し、この男を警察に突き出す、と息巻いていた滞納者は、窓口係の清水係長に連れられてやってきた村沢係長の後ろに控えていた山木の姿を見、凍り付いたらしい。

「私も滞納者の顔を見て驚きました。料金絡みで揉めているというのはすぐにわかったので話を聴き留めていたのですが、広い庭があってとか家が広くてとか随分と大きなことを言っていたので、金満らしい人間が、たかが下水道料金をどうしてあれほど熱心に値切ろうとしているのかと思っていたら、お世辞にも豪奢とは言えないどこかの団地で見た顔でしたからね」

 小心者の嘘つきならば即座に撤退するところだろうが、その滞納者はツワモノだったようでここまできたら後には引けないと思ったらしく、夏秋への攻撃も、自身の家に対する言及もやめ、水道料金とほぼ同額の下水道料金は断固として納得できないの一点張りに切り替えたのだという。

「こちらとしても夏秋君のことがあるので態勢を立て直した方がいいだろうと、水道料金だけ払っていただいてお引き取り願ったのです」

 淡々と語り、そうして軽く息を吐いた山木は、ふと目を細め、

「しかし、残念なことをしました」

 と、ぼそりと言った。

「残念、て……何がです? 下水道の方が徴収できなかったことですか?」

 話を聞く限り、水道料金だけとはいえ徴収できてよかったのではないかと思う。大体、山木以外の人間が出ていたら、水道料金すら徴収できていなかったに違いない。

 しかし、山木はゆるゆると首を横に振った。

「下水道に関しては水道局は委託を受けているだけですから、できなければできないでいいのです。それに、下水道課はいざとなれば未納者に対して財産の差し押さえができるので、こういうことがあってもさして気にはしてません」

「だったら、残念というのは……」

 その時、田実は周囲の気温が下がったような気がした。

 原因は山木の口もとに、はっきりと浮かんだ冷笑。

「いっそ水道料金も徴収せずに帰せば、停水日にきっちり停水できたのにと思いまして。下水道の未納処理にはこちらは関知しませんしね」

 いったい何に大量の水を使ったのか知らないが、嘘つき滞納者の家はその時に確実に割れる。さらに当然のことながら、停水後は水が使えなくなる。

「ものすごく暑いなかで水が一滴も出ないというのはなかなか得難い体験ですよ」

 山木にしてはぞっとするほど明るい声音に、田実は早く涼しくなってほしい、と心底思った。

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