第4話 イアン
全く人々は洗脳されている。俺は真実を知っている。世界的に有名な事件は全部陰謀だ。俺はネットで調べた。さてと今日も陰謀を明かすかな。
彼はイアン ミケルセン 29歳 職業はプログラマー、クラッカー である。趣味はネットサーフィンで、クラッキングの腕も始めたばかりだが、筋が良い。
「おい、準備はいいか」
そう聞くと数人からの返事がパソコン画面に映る。クラッキング開始だ。しかし、ガチャガチャと意味のない音を立てるのではない。しばらくすると、謎の画面が現れた。数字やら、なんやらがすぐに変わる画面になる。これは今回追い求めていたものではないが、陰謀に違いなかった。その数字が円形を形ずくっているようにみえる。そして、何か計算のようなことをしているようにも見える。
「なんだ、これ」
まさかこれはAIか!すでに支配は始まっているのか、噂が本当ならこれはすごい、早速これをリークしよう。しかし、残念ながら、これを世に出すことはできなかったのである。俺はこのAIをどうにかして止めようとした。これを止めたら英雄 イアン ミケルセンいや、これを止めた英雄組織ティーチの誕生だ。
俺はクローディーを流し、気分に浸る。机を蹴り椅子で部屋を回った後、俺はしばらく天井を見上げる。
家にいながらのヒーローになれる。これは俺にとって魅力的だ。
「それにしても遅いなぁジィック何してんだろ」
俺は指を鳴らし、PCの前に戻る。これが成功すれば自叙伝も出るだろう。俺は楽しみで仕方なかった。
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