第五章 平凡、異世界修行する。
第66話 僕は平凡自警団員。
魔物の襲撃時オーバーキルで街の半分の建物を消し飛ばした事に罪悪感を感じ、奮闘すること幾星霜…ってか一ヶ月くらい。
念願のお風呂を作り上げたことに始まり次いで水洗トイレ(下水管のようなものに流すだけ)、畑(水路を近くしただけ)、甘味(お菓子おやつスイーツ)、硬肉の煮込み料理(時間かけただけ)等々やりたい放題です。
今のところ魔法は魔拳銃とお湯にしか使ってませんが何か。
まあ普通の平々凡々な自警団員として頑張ってる…つもり。
ガザシ父さん(パパ呼びの妥協点)やカインさんには
勉強(文字)は一段落し、今は街の見回り魔物の討伐に加えて銭湯の湯沸かしが日常に追加。
そんな近頃街にやって来たのは王都からの使節団。
街の自警団の要請で詳しい被害調査の上で追加の物資などを揃えるためとりあえずの量の物資と共に彼らは到着した。
みんなに提供された物資、元々あった市場より豊富なそれらの食材やら布やらに家庭を守る女性陣は大興奮!
「ちょっとそれうちのよ!」
「何言ってンだいこの布ぁあたしの方が似合うだろう?」
「おばさんはもういいでしょおしゃれしなくてもっ」
「おやおや年寄りにゃぁ優しくするもんだろう」
「引っ張るチ・カ・ラは充分若いンじゃないかしら?!」
いやぁいくつになっても女性が集まると騒々し、賑やかデスネー。
「おおおおおち落ち着ゅいて下さい!住民には各家庭に行き渡るように用意していますからあああ押さないでー!」
街の住民は登録義務があるため人数分あるらしい。
多少余分には持ってきてるはずだけど登録していない訪問者旅行者等には足りないかもな。
そういう人は魔物の心配がなくなれば元々住んでる所へ帰るからいいんだろうけど…。
ガザシ父さんたちここらの魔物を相手にしてきた自警団のみんなが言うには襲撃以前より活発に魔物が動いているんだって。
お陰で僕も休みの日に緊急出動がかかることがあるくらい。
僕が出動すると自動的にカインさんも行くわけだから、ちょっとやそっとじゃ街に危険はないと言えるけどね。
最初は見た目チャラいけど優しいお兄さんってイメージが覆されたよ。
カインさんマジ無双だから。
とんでもないチートキャラにも程があるよ。
何度か一緒に魔物の討伐に行ったけど剣の冴えが半端ない。
背中に目があんの?って感じで敵がどこからかかってきても素早く気づくし。
本当、魔法チートだあ!なんて受かれてた自分恥ずかしすぎる。
経験値低い僕なんて大したこと無いね。比べ物にならないわー。………ないわー。
なので、基本回復と中遠距離攻撃要員としてサポートをしてる。
カインさん強すぎて殆どすること無いけど。
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