第四章 平凡、異世界街復興する。

第47話 業務内容は応相談で。

 やっと仕事が見つかったものの一日は動けず、ガザシさんやカインさんと気を失ってからのことを聞いて過ごした。

 魔物を倒した瞬間はカインさんとガザシさん以外見てた人はいなかったんだけど、その後静かになった(魔物の声とか破壊音が無くなった)為に様子見に出てきた人がいたらしい。

 で、僕が魔法でガザシさんの治癒をしてたのは見られてたんだって。

 最初は右腕の怪我から倒したのはガザシさんだと思われてたんだけど、否定し続けていたら一緒にいた僕に推測がスライドしてきたらしい。

 そうなると今度は否定しづらくて曖昧にして濁してたんだけど街の人が寝ている僕を見て、こりゃないなと。


 え?小さすぎて魔物を倒すなんて無理?うっさいわい!

 日本では平きn…ヨリスコシダケヒクイケド…平均だったんだからね!

 こっちの人がみんなしてデカイだけです!

 嘘じゃないもん本当だもん…。

 しくしく泣き出したらカインさんが頭を撫でて慰めてくれました。

 優しさが染みるよねうん。


 まあとにかくそんなわけで僕は表向き自警団の治癒メインで見回りにくっついていくことになりました。

 途中までだけど欠損治癒ができたから致命傷じゃなければ命は助けられる…怪我は大体治せる。

 ちなみに治癒は光属性だけど魔拳銃は魔力があれば撃てるから属性はあんまり関係ないそうなのでそれを武器にすると良いって、あのとき使った魔拳銃をもらった。


 実は本物の魔拳銃ってこの街に一つきりなんだそうな。

 夜店のはおもちゃだったから無制御の僕の魔力で壊れたの。

 その上こんな貴重なもの受け取れませんって言ったんだけど本物はほぼ骨董品扱いだって。

 魔拳銃の魔弾を作れる人が居なかったらしい。

 夜店での暴発を覚えてたからもしものためにとガザシさんは僕に渡してくれたんだ。

「その魔拳銃で街の皆を守ってくれたんだから、また街の守りに使うなら良いってことだよ」

「カインさん…」

「まあそういうこった。あまり気負わず使ってくれや」

「ガザシさん…はい、ありがたく使わせていただきます!」

 武器の適性もこれが一番でスリングショットの威力なんてたかが知れてるから不安だったらしいカインさんの薦めもありありがたく使わせて貰うことにした。


 そして疲労もとれて動けるようになった今、何故かカインさんと街の外に来ています。

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