第4話 必要なのは。
とりあえず、
てことはなんとか生きれる…いや、ダメだ。
食べるもんがないじゃないか。
生き物の気配がないってさっき言ったじゃん!
てことは肉はない。
見渡す限りの荒野で草木もないし、川も湖も海もないから魚介もない。
日本人の心、米なんてもっての他。
ど、どうすれば…。
つかこんな時こそどこでもどあじゃん。
どこでもどあでスーパーとか行って食料買って食えばいいのに。
あ、財布無かった。
ドアもないし。
これは空間魔法とかやればいいのか?
くっそ、やってやる~!
殆ど自棄で空間魔法をイメージするが、集中できん。
主に腹の音のせいで。
けど食料問題は深刻だ…水魔法くらいしかないのだから。
………荷物なんてないわけだが取り敢えずいわゆるアイテムボックス的なものは欲しいと思う。
両手を皿にしてそこに水を出し喉を潤して空腹を紛らわしておき、改めて空間魔法を考えた。
無限にものが入り自由に好きなものを取り出せる。
…ポケットから。
入れ物が無いんだもの。
とにかく魔力がポケットに宿るようにイメージと言うか願ってみる。
数十秒たってから適当に拾った石を入れていく。
荒野だけど近くに様々な色の石があるんだ。
勿論さっき用を足したとこは避けてね。
赤、黄、青、緑、白、黒、茶、…虹色なんてのもある。
各色二三個ずつ入れてからランダムに取り出してみる。
赤を思い浮かべて手を突っ込み取り出せば…赤い石が、青を思い浮かべて手を突っ込み取り出せば…青い石が。
望んだ数だけ取り出せた。
「よしっ、できた!…はあ、でもただの石しかないけどねー」
ため息をついて空を見上げるとうっすら赤くなってきていた。
日が暮れてきたのか。
どうやらここでも日は暮れる。
夜が来るんだろう。
生き物の気配はないし襲われる危険はないと思うが、やってみてやはりできた土魔法をつかって穴を掘りそこで就寝した。
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