第2話 彷徨う一般人。
再びのナニコレです。
いやマジで。
×××××
学校から見知らぬ場所に飛ばされた僕は途方にくれていた。
いやほんと、トイレに入ろうとしてたんだ。
所持品なんて昨日たっぷり充電済みの携帯とハンカチくらいしかない。
服は下ろしたばかりの学ランで、食料も水もない。
こんな荒野でどうしろと言うのか。
生き物の気配もないし。
こんな状況で歩き回るのも怖い。
と言うか驚いて引っ込んだ尿意がよみがえってきたよどうしよう!
「………」
誰もいないし、まいっか。
開放的なひとときをすごし、一応という程度に土をかけておく。
野良猫の真似みたいだ。
さてこれからどうしよう。
携帯を開くと圏外ってのがお約束だ。
だがしかし、僕の携帯はバリサン立ってました。
「…あ、お母さん?ちょっと遅くなりそうだから今日は泊まる…うん、うん。大丈夫友達に迷惑かけないよ、ハイハイ。じゃあね」
とりあえずこれでよし。
いや助け求めようよ!?
と思った君、無理でしょ。
どうにもなんないでしょこれ。
どうやって帰れるってのさ。
強いて言うなら自分で方法を見つけるしかない。
こうなったらお約束のステータスオープンを試してみるか。
「ステータスオープン…おお」
マジで出たよ!
んーと、ナニコレ…これは写メれないよ。
レベル:9999
体力:
魔力:
ちから:999
すばやさ:999
神様は僕に何をさせたいのかな?
チートでチートするしかないよね?
だけど、称号が…
称号:勇者のなり損ない
つまりなんですかあのトイレの一件からついちゃったわけですか。
ああそうですよヘタレでイタイ子ですよ僕は。
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