第42話:極限状態

人は極限状態になると何でもやることができる生き物である。

社長たちの言葉に「今日死ぬと思えばリアルになる」という話がある。

今日死ぬと分かれば精一杯生きるだろう、それを頭に考えて行動すればなんでもできるんだ、ということである。

私もよくそれを考えてやってみる。しかしどうも社長の言うそれとは違う気がする。

なぜなら私はまだまだ極限状態ではなく、明日もどうせまた生きているんだろという考えでやってしまうからだ。

なかなか今日死ぬからリアルに精一杯生きよといっても結局同じ繰り返しじゃないか、と訴える人は大勢いるだろう。

なかなか難しい、しかしあえて自分を追い込むことによって行動を促すというのはいい手でもある。そう考えると今日明日を生きるということは未来にもつながるということではないかと考えるのだ。


もちろんきっかけは必要だ。

2人目の自分「株主」はたまたま持株会の案内が社内で行われ、そこで奨励金の増額に目が引かれ、今の銀行の定期金利に比べ明らかにお得であるということに心奪われ、多額の金額をつぎ込んだ。

上がる見込みがあったわけではなく、会社の将来を信じ、自分を信じた結果今は瞬く間に会社の株価が上昇したのだ。

現在のEU離脱問題の影響をあまり受けてないせいか、なかなかな高進捗であるようにも思える。それでなくても私は長期保有が目的なので少しぐらい下がってくれてもいいなとは感じてはいるが、まだ先が分からないものである。

これも一つの覚悟というものだろうか。私は自分の生活が苦にならない程度に天引きしていたが、思い切って3万円4万円など多く増額させていったのだ。今もなおそれは変わらないが、なぜかお金は貯まる一方であるのだ。大きな買い物をしない限りはなくならないだろう。


そう考えて3人目の自分「個人投資家」は引っ越しをきっかけに行ったのだ。そして貯金300万程を費やし、長い間勝ち負けを繰り広げた結果、フィンテック革命により株価7倍とまであがり、レバレッジをもっとかけておけばよかったと後悔しながらも資産を2倍に増やすことができた。

なんだかんだで極限状態にまでいくかと思いきや、たまたまなのか偶然なのか、97%値下がりした中、残りの3%を引き当てるというのは至極難しい話であるが故、保有していたために貯金が勝手に増えたのだ。

あとは連日お伝えしたようにEU離脱のおかげで塩漬けとなってしまったが、別になくても困らないのでそのまま倒産しないかどうかだけ営業成績にのみ注目し、今は株価も見なくなったのだ。


トレーダーを専業としていないがためのストレスからの脱却である。

ニュースででかでかと株価一時500円下げとか見ると今までは嫌な顔をして頭痛が走っていたがそれも今はもうない。

これは極限状態と言えるだろうか?いやまだ言えない、私はまだそこまで追い込まれていないからなのだろうか。

それさえもわからないのである。

しかしいえるのは「人生はお金だけではない」ということである。

私は今までお金の魔の手に襲われていたのかもしれない。いい企業に入って稼げたらいいなどと錯覚していた。

稼げる企業はどうしても頭打ち、ストレスとの闘いが待っている。芸能人は激務だ。私はそういった有名な人には向いていない。


自由奔放


それがため私は4人目の自分に「小説家」を選んだのかもしれない。

どこのサイトがいいかなんてわからないからとりあえず上のほうに出ていたこのサイトを選んだというわけだ。

携帯小説でもいいかなと思ったが、メインはキーボードでカタカタと文字をうつことが中心だったので別にデスクトップタイプでもいいかなと思った。

正直普通の小説場と携帯小説の違いはよく分からないものであるが、少なくともたくさん文字をうつのであれば携帯電話よりもキーボードのほうが私は有利であるのだ。


人は極限状態になると思いもよらない行動を起こすものである。

しかし私の言う極限状態はまだその域に達していないが、今までにはない思い切った行動は極限状態の類に合い塗れるであろうか。

それゆえに自分の分身を「4人」と定めて今もなお執筆している。


もちろん更新などはほぼ毎日するが、それでも「今日は疲れたんだ!」と感じた時は、ゆっくり休むとしているのだ。

なぜなら私はまだプロの領域には達していなく、締め切りと言う締め切りには無頓着なのだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る