第41話:ただただ・・・
ただひたすら書き続ける毎日。
この自分のやっていることに何か意味なんてあるものだろうか。
私は弁当を食べ終わり、シャワーを浴びた後にアフィリエイトをやってこの小説に入る日々を過ごしている。
あとは書籍の作成だ。いずれサイトを持ちたいとも思っている。
そのための作品作り、いわばこの「4人の自分」もあと10話程で完結を迎えるだろう。
それまでに話したいことは何か?
ある程度自己紹介は済んだ。
後はただひたすら、ただただ今思いついたことを伝えたいだけ。
ふとベッドで寝転がりながら思いつくのはいくつかの法則や理論。
それをメモし、どこかのタイミングで部下にそのキーワードを丁寧に説明してみせる。
出来れば会社の専門用語を使いたい。本書に記載されている用語はあくまでも多業種専用の全国共通用語に過ぎない。
社内用語のほうがはるかに理解度は増すだろう。
しかし社内用語も勉強しなければいけないとは考える。
上司と話をしていてよくミスをする。
「ジロ」っとみられるとついつい緊張してしまうのもあるからかもしれない。何せ私は「自分と言うものを出せない」でいるからだ。
周りの評価も手厚いわけではない、昔ほど活気よくしているわけではないからだろうか。それとも社会に少しずつ慣れ親しんでしまい、参照基準点というものが上がってしまったのが原因だろうか。
そこは私の日々悩むところである。相変わらず問題というものはすぐには解決しないものである。ただひたすらに、時間だけがイタズラに過ぎていく。
しかし他人に対する応対はそれだけに色々な情報が手に入る。
日々不満なことより満足なことのほうが多いのも事実。憂鬱なことは3つ以上並べなければ人間だめになってしまうこともあると著名な方が言っていたのを思い出し、それに奮闘する毎日である。
私は満足なのか。それとも何人分身を増やせば満足なのか。
もちろん自分の分身というものは大事と考えている。
しかしお店で働いている間、自分は確実に増えない。ネットを使ったところで現場で人が増えるわけではないからだ。
十人十色の中自分の分身を作るには、私の考えに賛同できるものを私なりの教育で育成するしかないとしか考えられない。
そんな人はいるのだろうか、いやなかなかいないだろう。
しかし昨今のことだが、今年の新入社員は私によく似ている。
性格部分も少し似ていると自分でも感じる。もちろん周りもそれを感じ取っているだろう。
こいつはもしかすると私の分身になれるのかもしれない。
これで何人目だろうか?私が直接教育するのは。
おそらく3人目か、3人目の奥義継承者になるだろうか。
うまくいくかはわからないが、相変わらず私のギャンブル好きには自分でも参ってしまう。
2人目3人目が出資者であるように、私は店舗の目先の利益よりも将来の人材育成にかけて彼を育て上げようと考えた。
思ったより物分かりは良い子だ。それが何よりの喜びだ。
他の社員達はなかなか思いは伝わらない。仕方がないことだ。考えと言うものは必ず相違点がでるものだ。しかしその人物はまだ入りたて。もしかすると数年後には意見が変わるかもしれない。
それは企業であっても人であっても当たり前のことだ。
だからこそ投資することは面白い。
自分であっても他人であっても。
今はただ・・・残りわずかな独身人生を送りたい。
来年あたりはいよいよ出会い探しの旅に出たい。
それまでには数名の分身にオリジナルの私が色々とファッションなどに出費や時間をかけているあいだ、必死に稼いでもらわなければ利回りがきかなくなる。それまでの辛抱、必ず分身全員が稼げるように今の内から株取引もアフィリエイトも本の出版も力を入れていきたいと思うのだ。
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