第39話:EU離脱問題

3人目の自分よ、すまない。

そう言い残し私は3人目を少し放置してしまった。


2016年6月24日は大荒れとなった、つい最近の出来事であった。

株価が乱高下したのも記憶に新しい、残留派が勝利するものと踏んで前場は買いが優勢になっていたからだ。

しかし午後1時頃、離脱確定が踏んだ瞬間事件は起きた。


ジェットコースターだ。EUの株ジェットコースター。


1300円付近の安値を叩き出し15000円を割り込むという事態。一時1ドル99円というとんでもない値段が叩き出された。

私はこのニュースを見て、これはもう保有株を見ようという気がしなかった。見たってどうせマイナスが膨らんでいるだけだからだ。

なので私は3人目の自分はまだ「個人投資家」と考えてはいるが、今は厳しい状況であると考え、2人目の自分と少々被るが株主として長期保有に切り替えようと考えた。

いずれプラス圏内に入ってさえもらえれば保有すべきかどうかのジャッジはいくらでもできる。

しかし今はあまりに損失がでかすぎる。もちろん現在の損益評価額はプラス200万と水準しているのでここで約定してしまうと明らかにマイナスを被ることになってしまう。

超塩漬け株になってしまうのはいささか哀なまれるが、これ以上評価益をマイナスにしたくない気持ちと、将来絶対このフィンテックとAI人工知能とバイオは勝つんだという期待感から私は新聞に保有株の事件関係がない限りは保有しようと考えたのだ。

なぜなら全体の不況は仕方がないものと考えるしかないからだ。

こればかりはどうしようもないということだ。リーマンショックの時も同じく下がったがアベノミクス効果もあり、上昇したこともあるんだ。

企業が倒産しない限りは大丈夫と踏んで、私は将来に向けての保有者として3人目の自分にはしばし休業してもらいたいと考えたのだ。


その間4人目の自分「小説家」はエッセイコンテストに向けて執筆中だ。この内容では当選しようがないのだが、いちおう50000文字は目指していきたいものだ。

応募条件にすら入らなければ確率は0%。もし応募条件を満たしていれば1%でも可能性はあるものなのだ。

そう、0は倍にしても0ではあるが1%は倍にすれば2%になるんだ。

0と1では天と地の差があるのだ。たとえ1でも「みんな1の中で戦い、勝ち抜いたものだけが1、つまり優勝者になれる」そう思うのだ。

EU離脱で一番大変なのは投資家ではないと思う。

現地で働く英国の人やその他かかわりのある企業が大変だと思う。

だとしたらお金だけ失っている自分の損失など取るに足らぬほどのものである。

しかし今後の経済不安はぬぐえない。なんとしても経済状況をよくするため皆で立ち上がる必要はあるのではないだろうか。

みんなで努力すれば、景気もよくなる。ワンフォアオール、オールフォアワン。

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