第37話:マンション経営

例えばマンション経営をしたとしよう。

借金をしてまで購入した。入居者がいれば月々安定した収入が得られる。

都市部であればあるほど、仕事の関係で引っ越してきたという人がいればもってこいの経営でもある。


しかし地震が起きた場合のその資産はどうなるだろう。

保険がきくのだろうか。いずれにせよダメージは計り知れない。

何より人材という資産を失うことが大きいリスクになる。

被災してしまった場合ストレスの中戦うことは本当に心身疲れるものである。

しかし何よりすごいのがやはり日本人と言うものは助け合いがすごい。

復旧など時間がかかるものが多いが、それでもなお支援物資など送るなど被災していない地域からの応援がある。


持ち家など崩壊することもある。

これでは何が資産として残るのかが分からない。

安全というものは保障されていないものなのか、そう思わざるを得ない。

やはりすべきことはいつ最悪のシナリオが起きても動じない対策が必要だ。

特に災害など予期せぬ出来事というものは本当につらいものである。


私の分身に「マンション経営者」というものは存在するものなのか。

それは難しいことかもしれない。

第一に維持費というものが払えない。そして一括払いで購入しない限り、借金と言うものはじわりじわりときいてくるものである。

家のローンでも一緒である。30年ローンは分割しているが、じわりとくる。そしてプレッシャーもある。

仕事がクビになってしまえば払えないなど、最近の若者はそのリスクを恐れている。

それ以上に恐ろしいのが仕事をやめないにしても、無理強いられても辞めることができず自殺にまで追い込まれてしまうことだ。

これは正直厳しいだろう。お金によって自由と時間が縛られてしまうことはもはや本末転倒である。

時間によってお金と自由を生み出すのに、お金に支配されてしまう。

これは自分の行動に制限をかけられてしまう行為になるのだ。


さらに目に見えるものというものはどうしても地震や津波、台風といった災害にもろい。またヤンキーに敷地を荒らされたり、車であれば車上荒らしなども考えられる。

どうも形あるものはいつか朽ちてしまうのがリスクが大きいものと考えられる。

よって私の分身にはなりえないのではないかとも思う。

その点今まで築き上げたものについて


1人目 小売業の私(これは実物するので死なないようにプレイしないといけない。コンテニューは不可)


2人目 株主の私(長期保有目的で持株を始めた。最終的にキャピタルゲインも狙うが当面はインカムゲインがメイン)


3人目 個人投資家の私(安く買って高く売るのナンピン狙いのキャピタルゲイン派だが現在落ち込み中)


4人目 小説家の私(たまにコンテストがあるので頑張って参加してみる。できれば賞を受賞したいが、それ以外にも宣伝効果など目的に活動をする)


ざっくり言えばこんな感じでオリジナル以外は土地を持たず、ネット世界に生きていることになるのだ。

マンション経営は実在する形あるもので経営するので正直その現場に足を運んでくれたお客様だけが対象だ。

よって商圏範囲は縮小されることは余儀なくされる。

もちろんプロのマンション経営者は色々と駆使しているだろうが、私には向いていない職であるのだ。

やるならまだオークションやせどりなどのほうがいいのかもしれないな。

とにかく顧客はこのネット世界、誰でも歓迎していくつもりであるが、まずは注目に値すべきかどうかが重要だ。

検索エンジンにひっかからなければただ街に埋もれてしまった小さなお店として繁盛は成り立たないだろう。

だからこそこの小説は今の私の状況を映す鏡としてはうってつけであるのだ。

4人目の自分はこのサイトから始まったのである。

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