第35話:目指すべきもの

貯蓄ばかりに目が向いていた。

今までの人生ではそればかり意識をしていた。

私は混沌の中をさまよっていたのかもしれない。

でも実際にはお金は所詮、昔の偉人が紙切れに顔が載っているだけのものであった。それなのにその紙には価値がついた。

物々交換にも役に立てる。とにかく求めていたのかもしれない。


今の生活に不自由はない。借金がないこと、普通に生活できることが幸せであると実感できている。そう、私は今それほどにストレスを感じていないのである。

周りの影響などでそれを感じることはよくあることだ。しかし今の現状に満足しているわけではないのだが、やりたいことが既にあるから苦痛に感じないのだ。

今私は執筆をしている。そう、これこそまさに4人目の自分である。


本当はコンサルタントなどのアドバイザー「WEBコンサルタント」などもやりたいと感じていた。しかしコンサルタントといえど、知名度がない。

ましてや本業とは少しだけかけ離れているので、なかなか時間がとれないのも実情だ。

今現在ブログなどで活動をしている。「ゆとり世代の〇〇の成功法則」について執筆をしている。

アクセス自体は全然伸びたりはしていないのが実情であるが、いずれは訪問者が増えてくるだろう期待から毎日続けるようにしている。

それを私は5人目の自分としていきたいものである。

5人目の自分はアフィリエイトを頑張る経営コンサルタント?とでも言うべきか。

しかし実際この4人目の自分である小説家の私と5人目のアフィリコンサルは正直まだお金と言うお金を動かしていない。

実際の賃金というものが発生していないので、正直4人目5人目にふさわしいものかどうかと考えている。


お金を稼ぐということは難しい。


なぜなら何もない状態からお金を稼ぐことこそ難しいことは無い。


しかしオンラインゲームなどで無課金でやっていればわかることだが、たいていは何もない状態からコツコツと付加価値を生み出し、課金者同様の装備やモンスターを手に入れたりできるものだ。

それはなぜか。知恵を振り絞り、色々と挑戦し、その世界で生きようとしているからだ。

ならばこの小説やアフィリエイトだって一緒じゃないのか?

アフィリエイトで稼げない人の共通点は「継続できていない」だそうだ。

3か月経っても半年経っても続けていけるだけの自信をつけていかなければいけないと思うのだ。


そう、根本的なものを変えていく必要があるんだ。

私はもう「お金」に執着しないようにしていかなければいけないのだ。

熊本地震、EU離脱問題、アメリカ大統領選挙など色んなステージが次々と襲い掛かってくる。

増税という魔の手を追い払ったと思ったら次のボスモンスター、まるでRPGの世界のようだ。


4人目の自分はどういう役割なのかを担いたい。

それは今までの3人の私達とこれから5人目6人目と出て来るであろう私達を紹介してくれる人物。この「4人の自分」というタイトルを生かして、自分の今までの社会人経歴を「履歴書」のように表現してくれて、まるで紹介してくれるようなそんな人物を目指していきたい。

ノンフィクションだからこそ描けるこの小説、私はカクヨムの「ノンフィクションコンクール」に応募したと思う。

大賞や賞金は狙えるとは思えない、まず私が目指したいものはとにかく「今を精一杯生きていくために自らの分身を作っていくということ」

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