10話 - 最弱魔王 -
「「……その指輪、手作りだから」」
「え、すごいね!ありがとう、ぴったりだよ!」
なんとこの指輪はネーロちゃんとビャンコちゃんのお手製で、魔力を込めた銀を細い糸にして編みこんで編みこんで編みこんで、見かけにはつるつるの表面に見えるほどまで編みこんで、さらに魔力を流して装飾を施すと弱点は完全に消えるほどのアミュレットが出来あがるみたい。
これが出来るのは前魔王に名前を貰った10人くらいだってマッ……イェレナさんが言っていた。
さてさて、ステータスウィンドウなんだけど、数ページあるみたい。捲り方はウィンドウの一番下にある数字を押すだけ。
次のページはスキル一覧、最後のページは基本のステータス値――つまり攻撃力が幾らで~っていう情報があるみたい。
スキルは…………
――― マオ・アキノ ―――
固有スキル
ダンジョンクリエイト
属性スキル
ダークボール
――― 2/3 ―――
うわっ……私のスキル、少なすぎ……? と、思ったら、まだレベルが1なので属性スキルが一つあっただけでも凄いみたい。普通は生活していくだけでも経験値が入り、10歳の子供でも15程度にはなっているんだって。
と、言うことは………私は今、生まれたての赤ちゃん状態だということなので、後で訓練が待っているのだ……サボりたい。
それはさておき、スキル名を指で触ると詳細が出て来た。
【ダンジョンクリエイト】
ダンジョンを創造する能力。
【ダークボール】
初歩の闇魔法。玉を発生させて投げる事が出来る。属性レベルが上がる事で大きさと個数が増加する。
【
いかなる時間も彼の者を縛れない。
【
自己を捧げた者は
詳細って言うのかな? ダークボール以外は今一ピンと来ない。
ジョブスキルの後ろにくっついてる<パッシブ>といのは、常時発動しているスキルで、不老不死のスキルと眷属が嘘や裏切る事がないスキルなんだって。
さてさて、最後のページのステータスは……
――― マオ・アキノ ―――
レベル:1
ボーナス:0
HP:4 +50 (4)
力:2 (2)
体力:4 +10 (4)
魔力:20 +50 (20)
精神:10 +50 (10)
早さ:2 +10 (2)
運:8 (8)
――― 3/3 ―――
低いかどうか分からないからマ……イェレナさんのを見せてもらった。
――― イェレナ ―――
レベル:158
ボーナス:5530
HP:1264 (8)
力:1264 (8)
体力:1264 (8)
魔力:316 (2)
精神:790 (5)
早さ:316 (2)
運:316 (2)
――― 3/3 ―――
あー……魔王なのにこんなに弱くていいのかな、私……。イェレナさんのボーナスはまだ振ってない状態らしいんだけど、それでもこの数値……すごいなぁ。
私は装備品で上がっているみたいで、今着てる黒いゴテゴテした装飾が付いた服とマントとブーツのおかげで、転んでも死なないようになっているみたい。不老不死だけど、HPが0になったら仮死状態になって全快すると復活するんだって。
転ぶ度に仮死状態になってたら大変だよね。
「失礼します!魔王様、御所望の鏡をお持ちしました!」
丁度、確認し終わった所で巨人さんが大きなタンスを持って来た。
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