第二十回 シャッド=メルってなぁに? クトーニアンってなぁに?
【はじめに】
ポケモン買いました(敗北)。
さて、企画書がボツになりすぎて辛い今日このごろいかがお過ごしでしょうか。去年行けなかったカドカワ新年会に行ってきますが、今からぼっちになるのが怖いしぃるです。去年死ぬほど出たかったけど国試で出られなかったので、嬉しいことには嬉しいのですが今から胃が痛い……担当さん案内状の手配ありがとうございます。良い感じの企画出せないのに付き合ってくださってるので感謝するばかりです。
今は担当さんがこちらでお話できない事情でめちゃくちゃ忙しそうなので僕も時間ができましたし、クトゥルフ講座は月イチくらいで再開します。そんで、小説のweb連載も将来的には週イチくらいでやっていきたいところです。
ところでポケモンと言えばタマゴですね? たくさん作りますよね? ポケモンはやっぱり戦うのが楽しいですからね。自転車を漕げ、厳選しろ、メタを読み努力値を振れ。んんwwwwwwwwHAぶっぱ以外ありえないwwwwwww ランクマ勝てない! というのはさておき、神話生物の中にもタマゴを作ることで有名なやつがいるんですよ。彼らの名前はクトーニアン、そしてその長にして神たるシャッド=メル。大地に潜る巨大な神、心躍るタイタス・クロウの物語に立ちふさがった彼らについて、ご説明いたしましょう。
TRPGのオリジナルシナリオの作成にも非常に使いやすい素敵な神話生物ですよ。
【シャッド=メルってなぁに?】
大地に潜る巨大なイカ型神格です。アフリカにあるグハーン(ブライアン・ラムレイへの森瀬先生のインタビューによればゲイ=ハー=ニーと発音)という都市でかつて祀られていました。1.6kmもの体長を持ちながら、分泌する溶解液の力で岩盤を物ともせずに突破していきます。苦手なものは第一にお水。正気か? 本気でお前水の中を掘り進むつもりか? そう思ったんですが水が弱点とかでもない限りとっくに世界中へと進出しています。他には放射線なんかも苦手で皮膚がグズッグズになってしまいます。むしろこちらが本命ですね。でも地中にも放射性物質とかありますよね。優れた探知能力もあるので恐らくなんとかなっているのでしょう。
ともかく気をつけなくてはいけないのは、本気で彼(ラムレイ氏へのインタビューによれば雄+未知の性別を持つのだそうです)と眷属の恨みを買った場合、水程度では時間稼ぎにしかならないことです。しかも彼らの恨みを買う方法は案外簡単です。
というわけで次はこのシャッド=メルに仕えるクトーニアンについて簡単に説明していきましょう。
【クトーニアンってなぁに?】
小さいシャッド=メルです。ダゴンと深きものどもみたいなもので、シャッド=メルとクトーニアンだと思ってください。卵生です。真珠に例えられる美しい卵を産みます。そして巣穴に放置するのですが、これを偶に人間が手に入れたりするので、人間は徹底的に追い回されたりします。友人とプレイした同人シナリオだと、イモータン・ジョーがこの卵をアジトの食事に使っていたので大変なことになったマッドマックスみたいなシナリオがありました。もはやこの国の伝統なのでみなさんも分かっているかとは思いますが、神話生物は美味しいからな……。
それこそ深きものどもみたいに強いの弱いのでかいのちいさいと個体差が大きいので、水を大量にぶっこむだけでも案外どうとでもなってしまいます。タイタス・クロウシリーズでもこれでナレ死したクトーニアンが居ます。
なお、これはTRPGの設定ですが、成長につれてクトーニアンは熱への耐性を身につけていきます。卵が人間でも手の届く場所に放置されていることが多い理由付けですね。なので生まれたばかりだったり、まだ若いクトーニアンならば炎や熱が有効になることがあります。
成長した後だと平気でマグマダイブしてくれるのであくまで若い個体にのみ通じる方法だと思ってください。
【雌不足】
クトーニアンは単為生殖が不可能だったようで、卵を生み出すには雌雄両方の個体が必要となっています。しかも、成長には結構な時間が必要だったので、卵への執着の強さはこの点に由来していると思われます。知らずとは言え、クトーニアンの卵に手を出した人々は例外なく悲惨な目に遭遇しております。これがクトーニアンの怒らせ方ですね。案外、人間の手の届くところに産卵していくんですよこいつら。幼体は比較的熱に弱いので。
しかし気になることが一つ。最も古く巨大な個体がシャッド=メルだったとして、それと番になった個体も居たのでしょうか。
これに関して興味深いのは、シャッド=メルがウボ=サスラと呼ばれる邪神の落とし子だったという点です。ウボ=サスラとはこの宇宙の叡智について書いた石版を抱えて原初の地球に眠る大いなる神で、今でいう旧支配者たちの多くの親になったとされています。作品によって理解は分かれますが、僕は、ウボ=サスラが地球土着の邪悪なる神々の親となったという解釈をしています。
それでこのシャッド=メル、最初はウボ=サスラとの間に子供を作ったのではないでしょうか。ポケモンでも生まれた子供を親のメタモンと掛け合わせて子供作ったりすることありますからね。それで今作では育て屋2箇所になったので、生まれた子供をメタモンと入れ替えて親子で繁殖させている間に、メタモンを別の用途に使ったりとかありますから。それと同じように最初の繁殖用の雌だけをウボ=サスラとの間に作って、ウボ=サスラが地底に封じられてからはそれらを使ってこれまで個体を増やしてきたというのが流れではないでしょうか。
ウボ=サスラ、これまで解説しては居ないのですが、とても格が高い神様なのできっちりと時間を割いてご紹介したいところです。灰色の蜥蜴とか格好良くないですか。
【能力】
さて、そんな彼らの能力について、説明していきましょう。まず一番強烈なのは
※なお、人類はそれを常に警戒していなければあっさりと操られる上にクトーニアンは現在世界中で活動が確認されています
最大最古のクトーニアンことシャッド=メルともなれば、その力は
それと彼らは集まって地震を起こすことができます。これはあくまで超能力の一種であり、地下で物理的に暴れているものとは別です。この地震に乗じて地下を掘り進むことでさらなる被害を出すことも可能です。シャッド=メルともなれば単体で地震を起こすことが可能ですが、通常は数体のクトーニアンが連携をして地震を引き起こしています。泡の渦で獲物を追い込むクジラの狩りに似ていますね。私はこれも天候操作によく似た精神感応力を応用した念動力の一形態だと考えています。少し文字数を割いてみましょう。
精神感応能力が高まりすぎて念動力になるってどういうことだよって思うかもしれませんね。ですが精神というのも不明な部分が多いだけで物理現象に過ぎません。精神感応能力がそれをブラックボックス的手段で観測・干渉する力なのだとすれば、単純に出力を上げ続ければ、同じく物理現象である降雨・落雷・突風も引き起こせるというだけのものです。
もっと分かりやすくしましょうか。インターネットを繋ぐ無線LANも、食べ物を温めるのに使う電子レンジも、どちらも同じマイクロ波を使っています。無線LANで通信する為の装置を大出力にして指向性を持たせてぶっこむことで電子レンジめいた破壊力を持たせている状態だと推測されます。神ってのはめちゃくちゃやりやがる。
もう一つ、純粋に大量の触手を使って手当たりしだいに獲物を締め上げて吸い上げるという身も蓋もない物理攻撃があります。なにかの間違いで精神攻撃を回避できても、うかつに顔を出せばこっちにやられて即座にアウトです。
最後に地盤を溶かす溶解液というのも特筆すべき能力です。こちらは主に移動用なので、地中でしか使えない事情があるのかもしれません。獲物ならまだしも、敵対者ならば出会い頭に溶解液を掛けた方が話が早いと思うのですが、こちらが移動以外の目的で使われた話はまだ知りません。
【最後に】
調査中に度々ぶちあたるのが、アメリカのファンジンの知識が日本にほとんど輸入されていないんですよね。多岐にわたるし、言語違うし、入手手段無いし。いやまあ英語は論文読んでるのでいけるんですが、これどうやって手に入れるかが問題で、例えば神保町行けばアーカムハウスで昔出版された御大の本とかは手に入るんですが、ファンジンは流石に手に入らねえ。しかもファンジンで結構重要な情報が埋まってたりするみたいなのでなおのこと欲しい。喉から手が出るほど欲しい。
なにかいい方法あればツイッターかこちらに連絡お願いいたします。
それと、カクヨムのリワードポイントシステムが確立されたので、よろしければ皆さんブクマ・
じゃあいっそ動画化すればいいんじゃないかって?
謎の邪悪存在によってこの講座こっそり動画化されてるからなあ~~~~! 海賊版ですよ海賊版! 許せません! 僕も見つけた分はしかるべき申請をしているんですが、皆さんも見つけ次第低評価&通報してやってください! あいつらコピペしかしねえから一発で分かりますよ!
というのはさておき、僕が純粋に書いて読む行為が好きなので動画化とかは特にしないつもりです。信頼出来る方から誘われたらお手伝いさせてもらうこともあるかもしれません。
さて、今日の話はこんなところです。
このクトーニアン、シャッド=メルはそれ単体でシナリオが作れる力と弱点(ギミック)を保持した非常に面白い神格です。よろしければぜひ貴方の作るオリジナルシナリオに役立ててみてください。
さて、それでは次回また会う時までにくれぐれも闇からの囁きに耳を傾けないように。
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