第5回 ミ=ゴってなぁに?

【宣伝】


 拙作「邪神任侠」がノベルゼロ様から出版されました。ヤクザが邪神と戦うノワールな作品です。当講座で特集・解説もしておりますので、ぜひお読み下さい。

 とはいえ、この講座を読みに来ている人ならきっともう読んでくれていると思いますが、仮に読んでなかった場合でも書籍版だけ買っておいて下さい。印税はこちらの口座もとい講座を充実させる為の取材費に回りますので、その為の簡単な初期投資ということで。


 アマゾンの購入ページはこちらです!

 http://amzn.asia/bzDadtK


【始めに】

 少年! ロボット! 邪神! 冒険! ロマンス! 斬魔機皇ケイオスハウル只今絶賛連載中!

 という訳で今回は冒頭から宣伝です。

 なぜなら今回のミ=ゴはこのケイオスハウルで初めて現れた神話生物なので、是非とも絡めて語りたい! そうしたい! からなのです。

 ミ=ゴはセッションなどでも分かりやすい敵役にできるし、脳缶というインパクト大なアイテムもお出しできて非常にPCのヘイトを稼ぎやすい。いくらぶっ飛ばしても罪悪感も何も沸かないし、雑魚にも黒幕にもできる便利っぷり。皆も武道+キックかサブマシンガン接射でミ=ゴを倒そう!!

 

【概要】

 ミ=ゴ、あるいはユゴスよりのもの。下級の独立種族と呼ばれる存在で、特にどこかの神格と繋がっている訳ではない普通のエイリアンです。とはいえニャルラトホテプやシュブ=ニグラスなどは信仰対象になっているらしく、かの有名な「シャイニング・トラペゾヘドロン」を作ったのは彼らなのだそうです。

 拙作ケイオスハウルでミ=ゴの宇宙船にニャルラトホテプの化身であるチクタクマンがスムーズに入り込んでいたり、チクタクマンからの技術供与を受けてロボットを開発したりしています。

 また、まどマギのQBに良く似た思考回路を持っているらしく、人間のような感情は殆ど無いとされています。かつては人間から感情を奪って進化させる実験を行っていたそうですが、現在では逆に自分たちが発展のために感情や思考の飛躍をする為の能力を手に入れようと躍起になっています。


 外見は翼をつけたエビのような姿で、常に色の変わり続ける頭部と巨大なハサミが特徴的。ただし彼らは優れた外科手術の技量を持っていて、必要に応じて自らの身体を改造することも得意だとされています。特に寒冷地では動物の毛皮を被るなどして活動するので、これが世界各地で目撃されていたイエティやビッグフットの類の正体ではないかと言われています。

 

 ミ=ゴやそれと思しき存在の目撃情報は多く、ギリシャのカリカンジャロスやチベットのナガ族に伝わる伝説、それにアメリカのキャトルミューティレーションやグレイタイプの宇宙人などはこのミ=ゴによる事象あるいはミ=ゴそのものだとされています。しかしここで一つ疑問が湧き上がります。クトゥルフ神話をご存知の方は知っているかもしれませんが、ミ=ゴは人間の協力者を得て自分の正体を隠しながら地球での活動を行う種族です。にもかかわらずこのように目撃談は世界中に散見しているんですよ。

 つまりミ=ゴは非常に隠れるのが下手なんです。人間の価値観も殆ど理解できないくせに地球に興味を持っていて、しかも人間社会になまじ食い込んでしまっている。TRPGなどでシナリオを作る際にはそういったミ=ゴの不手際からPC達が巻き込まれていくように話を作ると簡単に進むと思われます。ミ=ゴは犬が苦手という弱点を持っているので、PCに逆転の切っ掛けを与えるのも簡単。逆に脳缶を使ってPCのSANを削っていくのも簡単。彼らの優れた科学技術によって武装を用意することで戦闘力の調整も効きますし、実に悪役向けです。電気銃、冷凍ガス、武道蹴絶許装甲バイオアーマーなど各種取り揃えているので皆もクトゥルフ神話TRPGのルルブを買ってゲラゲラ笑いましょう。


 さて、さっきから脳缶脳缶うるさいですがこちらもきっちり説明します。ミ=ゴは人間の脳を缶(トゥクルと呼ばれる金属でできています)に詰めて生かし続けることが出来ます。これは人間を生きたまま彼らの星に連れていく為に必要な処置だとされており、彼らの高度な外科手術能力と科学力の一端なのだそうです。あのバルタン星人みたいな手でどうやって外科手術しているんでしょうかね。ちょっと何も知らない探索者共の前に置いてやればあいつら絶対開けざるをえないのでちょいちょい置いといてSANチェックさせてあげましょう。開けた直後に「あっ、開けたせいで死んだわこれ……」という演出も入れるとSAN値減少量ダブルアップチャンスが始まります。まあ減らした分はおまけで情報入れてあげるとお互い幸せになれるので「貴方は狂気の中で一つの仮説に行き当たる」とか言って情報あげましょう。

 

 こんな面白い生き物であるミ=ゴなのですが、案外生態は謎に包まれています。個というものは存在せず菌類に近い存在と言われている他、肉体労働役と頭脳労働役、それに女王によって社会が形成されているという話もあります。しかし「こんな話が有った」というだけで描写がハッキリとされたわけじゃありません。別にセンサーネットワークによって支配されたミ=ゴの星とそこで暮らす中ミ=ゴ達の話をしてもいいし、其処から逃げ出してきたミ=ゴの姫君(無論擬人化、白髪天パ、レッドアイ、天然ボケ気味だけど芯は強いタイプで!)を守るべく少年がニャルラトホテプ(主人公を煽ってミ=ゴ達の世界を則って破滅させる予定)と契約して戦う話を書いても良いんだ。クトゥルフは自由だ。ガンプラと同じくらい自由だ。限界なんて無い。


 こんな(しょっぱい)ミ=ゴですが、彼らも彼らなりに夢があります。それは地球でのみ得られる名も知れぬ鉱物、南極の地下で眠る邪神の肉片、その他様々な素材を使って邪神機動要塞を建造し、かつて存在したという彼らの帝国を復興させるつもりなのだそうです。シナリオフックに是非どうぞ。

 なお、その内ケイオスハウル番外編でこの要塞ぶっ潰す話を書くかもしれません。乞うご期待。

 

【最後に】

 という訳で軽くミ=ゴについてまとめさせていただきました。

 犬の苦手なやられ役というポジションに甘んじることが多い存在では有りますが、ダブルクロスの春日やメタリックガーディアンのヴァンガード、アンパンマンのかびるんるんやマリオのノコノコくらいの大事なやられ役です。

 是非とも愛してあげてください。

 きっと私の作品では今日も虐殺されています。

 これも愛です。

 それでは今日はこんなところで!

 次回の予定は今のところ未定! できたらそろそろクトゥルフ書きたいですが下調べの都合も有るので時間かかるかも……?

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る