第23話
プレハブ小屋を占領した綾と紗奈は二階の窓から外の様子を探ろうと目立たないように窓から外の様子をうかがうと、離れたところを移動している他のペアを発見した。
距離があるせいで相手がさっき見たどのペアかは分からなかったがそのお陰で相手側からは綾たちの事はまず見えることはなかった。
「他のペアに追われているみたいね」
移動中のペアは後方確認をしながらの移動をしておりその後方を見てみると紗奈の言うとおり、後ろから他のペアが追ってきていた。
逃げている前方のペアはサバゲをあまりやっていなく、後方のペアはサバゲに馴れているような動きをしている。
「こっからじゃ流石に当たらないだろうし、追いかけようにも下りてからだと見失うな」
「だね、これはどうしようもないね」
綾が思ったことを口にし紗奈もそれに同意する。
今見えた二つのペアの事は気にせずに他のペアを探す為に二人はプレハブ小屋を後にする。
先ほどの交戦を見ていた他のペア近づいてきているかもしれないのでより一層辺りの様子を気にして進む。
綾は紗奈より少し先行し辺りを見回し安全を確保していく。
そして、プレハブ小屋から数分とかからず目の前を移動する人影を二つ発見した。
その影の主は大学生ぐらいの若い男二人組で、見るからに初心者な動きをしていた。
綾はすぐさま紗奈に向けてハンドサインで相手のペアがいた事と目立たないようにしゃがむよう紗奈に伝える。
しゃがみ込んだまま綾の元へ進む紗奈。
「相手に気付かれた?」
「いや、まだ、気付かれていないはずだ」
「それなら私が回り込む?」
「いや、まだサバゲ始まったばかりだし他のペアいた時のことを考えて二人まとまって行こう」
「わかった」
普段なら綾の言うことを黙って聞く事はあまりないがサバゲの事に関してはおとなしく話を聞くのは紗奈にサバゲを教えたのが綾だからだ。
そして二人は今さっき見かけたペアにばれないように近づく。
まだそれほど離れてはいなく、足取りも遅かったのであっさりと接近できた。
そして、息を合わせて同時にエアガンで相手を撃つ。
外すこともなく綾達は無事に相手ペアを倒すことができたことや、撃たれた時にヒットコールがでなかったことからも本当の初心者だと二人は判断した。
ただ、ヒットコールはなかったもののゾンビ行為をする気は無いらしく大人しくセーフティゾーンに向かい出したので特に何も言わなかった。
そして、さっきのエアガンの発砲音を頼りに近づいてくるペアがいる事を予想た綾達はその場にとどまらずに前へと足をむける。
サバゲが始まる前に確認した時は自分達以外に五ペアいたので残りは多くて四ペア・・・つまり8人ということになる。
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