第5話「アヤタカとアポロン」

 柔らかいオレンジ色の炎が、暖炉さの中で穏やかに燃えている。


 小さな部屋で灯りが揺らぐ。代わる代わる照らし出される、死人のような顔。

 彼ら彼女らは、星っこゲームで遊ばれた、あの新入生たちであった。 体に咲いていた花はもう見当たらない。代わりに、花が咲いていたかつての位置に赤い痣の跡が残っていた。

 ゲームが終わって少し経った後、星っこの花はひとりでに朽ち果てた。花びらや葉をほろほろと崩しながら、空気の中へ溶けていった。

 しかし生徒たちの心に根を張った、その恐怖と疲労が消えることはない。

 今ここに居るのは、床に無造作に投げ出された人形のようにぐったりとした生徒、ソファに垂れ下がったボロ布のような生徒、生徒かと思ったら積み重なったクッションであったと思ったら生徒。

 生徒たちを見つめる琥珀の混ざる窓ガラスが、揺れ動く暖炉の灯りに照らされ、まるで哀れんで涙を流すかのようにきらっと瞬いた。


 ここは学年ごとに用意される塔のひとつ。今年の新入生たちにあてがわれたのは「琥珀塔」。名前の通り、塔のあちこちに琥珀が付いている。さらに言うと、琥珀の塊が塔に癒着しているのだ。

 ゆっくりと時間をかけて固まっただろう琥珀たち、もうその姿が変わることもない。時間を失ったかのように昔のまま、塔とともに鎮座している。

 その美しい塔の姿に、ここはかつて琥珀の中に閉じ込められていた塔だとおとぎ話めいた噂が立っていた。それほどに、この塔は不思議で謎めいていた。

 そして今、その琥珀に巣食われた美しい塔は、夜の色を身にまとい、月下の元、琥珀のツヤを誇っている。レンガ造りの塔にぽっかりと開いた穴は窓らしく、無数の穴のうち、いくつかの穴から光がもれる。

 その内のひとつがこの、いつもは談話室と呼ばれる、今晩は死にかけた生徒に巣食われている場所だった。

 ただよう負の念が塔の一角を蝕む。

 ぱちぱちと、暖炉の炎がはぜる。

 「絶対に、このまま引き下がってたまるか……。」
 沈黙の中、熱っぽく声をあげた一体の精霊体がいた。

 数秒の沈黙。その後彼は意を決したように顔をあげた。暖炉の炎が燃え移ったかのごとく熱のこもった目。周りの精霊体たちの闘志を燃やさんと、熱い瞳で訴えかけてきた。

 しかし辺りに落ちているのはただの屍だったのか返事が無い、反応も無い。

 空回りした情熱は、行き場を無くしどこかへ消えた。情熱の炎が鎮火した彼の目の中では、暖炉の炎だけが虚しく燃え続けている。彼は微かな笑みを浮かべながら目を落とし、目の中の情熱だか暖炉だかをそっと鎮火させた。


 アヤタカは周りと同じように、見知らぬ同級生の一人芝居を耳で流した。誰にも反応してもらえていないあの手持ち無沙汰感を可哀想だとは思ったものの、考えていたことは周りと同じ、「そんな元気あるか」だった。

 アヤタカはソファにもたれ、ずっと天井を見上げている。

 木目は見てるうちに顔に見えてくるんだよと聞いたのに、木目はいつまでたっても木目のままだ。そのうち木目は横向きのうさぎに見えてきて、それを囲うように浮かぶ年輪はうさぎから放たれる波動のように見えてきた。

 がたんがた、ばたん。

 廊下の向こうから物音がした。続いて女の子たちの高い話し声。

 濁った空気を割るような、爽やかな顔がぞろぞろと部屋に入ってくる。

 それはアヤタカの故郷が、太陽に当てられずに育ったアスパラのようだと形容する、全体的に色素が薄い集団。たちだった。

 その白いアスパラの中に、波打つ見事な金色の髪を見つけた。それを見たアヤタカはうげぇと心の中で呟き目をそらした。

 金髪の主はアヤタカに全神経でも注いでいるのか、その様子の変化をすぐに察知する。振り向き、にやりと笑った。

 ずかずかと歩みを寄せる金髪の主――ラムーンに、アヤタカは「来んな!」と心の中で強く念じた。

 机ごしで足を止めたラムーンが、意地悪く桜色の唇を吊り上げてアヤタカを見下ろしていた。

 「ひどい顔。濁りの旨味って言うよりは、ただの濁った物体ね。お茶でも淹れてあげましょうか?」

 「やかましい……。自分だけスッキリした顔してきて……」

 「月の精霊体だからね。だからあなたにも生気を養わせてあげようとしてるんじゃない。お茶の精霊体でしょ? あなた」

 アヤタカは下唇を小さく噛んだ。

 そうしてぷいっとソファの背もたれへと顔を埋めてしまった。

 「あら、逃げるの?」

 背もたれに肘をかけてきたらしく、近くでラムーンのフッと鼻で笑う音がする。

 アヤタカはそのままソファからガバッ! と起き上がり、何も言わずにずかずか廊下へ進んだ。

 「ちょ、ちょっとどこ行くのよ。」

 「おれも生気を養ってくるの! 言っとくけど逃げるわけじゃないからな! 覚えてろよ、おれたちの戦いはこれからだ!」

 ラムーンの方へびしりと指をさし、前にどこかで聞いた謳い文句をそのまま口にするアヤタカ。そうしてまた、ぷいっと身をひるがえして歩き出して行ってしまった。

 戻ってくるのかい、という周りの心の声を尻目に、アヤタカは談話室から去っていった。






 アヤタカたち精霊体は眠らない。

 正しくは、眠るかどうかは地域差による。

 そのため、種族によるのではという声もあるものの、基本的には大多数の精霊体が眠るという感覚を持たない。眠るということを知らない精霊体すらいる。実際アヤタカは、睡眠という何となくの概念だけは聞いたことがあるものの、正直よく分かっていなかった。

 睡眠の代わりに、精霊体たちはエネルギーを自分が生まれたものからもらう。例えば月の精霊体なら月光、炎の精霊体なら炎のエネルギーを吸収する。

 それを彼ら彼女らは、生気を養うと表現する。

 太陽の精霊体であるアヤタカは、太陽が昇るまで生気を養うことができない。

 ただ魔法学校ラピス・ラズィク、また特殊な機関では、種族に関わらず全ての精霊体が生気を養える空間がある。

 そこを〈光の間〉という。

 アヤタカは今、今日もらった学校案内の冊子を片手に、光の間へと向かっていた。

 『光の間という広間は、 広間でもどこかの部屋でもありません。魔法で造られた、またはこじ開けたひとつの空間そのものです。』

 目を上げると、ロウソクの灯火が揺らぐ廊下で、琥珀が静かに鎮座している。

――これも魔法で作ったものなんだろうか。

 塔に融合しかけていたかのように伝い、入り組み、塊を作っている琥珀。

 アヤタカはそれを美しい、と言うよりは病巣みたいだ。と思った。





 冊子に記されていた、光の間の紹介文。

 その言葉の通り、光の間は異次元、空間そのものだった。

 壁も境目も無い、ひたすら続く真っ白な空間。

 どこから垂らしているのか、光に透けた紫色のヴェールが、オーロラのように空間にかけられている。

 そしてそれ以外、何も無い場所だった。


 アヤタカはそこに足を踏み入れた瞬間、この空間の澄みわたった空気に驚いた。

――ここに溢れている光は、信じられないくらい純粋だ。

――そう。異物のない、まっさらな”光”そのもの。

 そのスラスラと頭の中に出てきた言葉は、自分でも意味が分からなかった。それなのに、どこか確信の宿る自分の心が、ずっとそれを唱えていた。

 静かな心地よい空間には誰もいない。


 アヤタカはきらきらと輝く紫の布をくぐり、奥へ奥へと進んで行く。オーロラのように天高くヴェールがある場所。枝垂れる藤の花をかき分けるかのようにして、紫のヴェールをくぐらなくてはならない場所。まるでクモの巣のようにヴェールが縦横無尽に張り巡らされる場所。

 やがて目の前に垂れていたヴェールの位置が高くなっていき、またあのオーロラのような位置で落ち着いた。


 奥へ進めば進むほど光が強くなり、体も軽くなる。


 すると、まばらに他の者も現れ始めた。

 床に寝そべる者、美しく輝く紫の布をハンモックにして光を浴びている者。それぞれが、思い思いに光の中でくつろいでいる。

 そこに居る者の数は、多いといえば多いものの、この学園の総人数から考えるとかなり少ないような気がした。

――皆、生気を養わなくても平気なのかな? 全校生徒がここにいたっておかしくないのに……


 不思議に思いながらも、アヤタカは更に奥へと進んでいった。

 進めば進むほど、目が開けられないほど光が増えていく。

 そして進むほど精霊体が増えていった先程とはうって変わって、何故か光が強くなるほど今度は精霊体が減っていった。

 はじめは強くなるほど心地が良いと思っていた光も、今はもはや、この強い光の中にいるのは居心地が悪くて仕方がない。


 さらに進むともう誰もいない。しかし光源へは未だ辿り着けない。


 アヤタカはやがて、その場に膝をついた。紫のヴェールも、空間にあふれ返るほどの光で、眩しすぎてもう見えない。熱くも冷たくもない光が、徐々に体を侵食していく。

 光が魂を、肉体をほどいていく。


「すごいね、もうここまで来れるんだ。」


 白い意識の中に、鮮明な声が割り込んだ。


 びくっと体を震わせ、アヤタカは辺りを見回した。

――誰かいる。

 その、自分に声をかけた何者かが居るらしき場所に目をやる。しかしあまりの光の強さに、そこに誰かがいるのかすら分からない。

 白い光をかき分け、優しい声が届く。


 「大丈夫。ここは今ぼくしかいないよ。君、今日のものすごく物体浮遊術が上手だった子だよね? ……あぁ、もうここにいるのは辛いか。」

 優しい声が、自分の腕を引っ張って立たせる。

 「もう少し暗いところに行って話そう。」


 アヤタカは光の中で会った誰かに腕を掴まれて、その光を背にして歩いて行った。






 視界の端に、薄ぼんやりと紫のヴェールが見えてきた。

 自分の腕を掴む誰かの手の筋まで見えてきて、だんだん、だんだんと視界がひらけてきて――

 「……あっ!」

 自分の腕をつかむ、その何者かがようやく見えた。

 クリーム色の髪に、優しげな顔。

 見覚えのある、その相手……。

 本日の惨劇、弾丸のような星っこ。そして気さくそうな笑顔でその司会をする――

 「集団リンチ主謀者!」

 アヤタカは自分の先輩を指差して、声高だかにそう叫んだ。

 「……別に、首謀したわけじゃないよ? ただ、あれは恒例の伝統行事ってだけで……。」

 悪しき慣習、時代が産んだ負の遺産。

 呼び名は色々ありそうだったが、伝統と言うだけで免罪符が発行されるんだから、とアヤタカは思った。

 まるで、「何でも買ってあげる」と言われたのにいざお店に着いたら「それは高いからだめ」「ひとつまで」と色々制限をつけられた時の子どものような顔で見てくるアヤタカに、その先輩は困ったような笑みを見せた。

 「そんな、裏切り者を見るような目で見ないでおくれよ。

 とにかくぼくは、君に話しかけたかっただけなんだ。この光の間にいる、君にね。

 ぼくの名前はアポロン。よろしくね。」

 アポロン、人間たちの神話に出てくる太陽神の名前。


 「……大層な、名前ですね……。」


 アヤタカは眉根を寄せ、唇だけを静かに動かした。


 「名前だけね。子どもへの過剰な期待ってやつだ。ぼくにはそんな名前……相応しくない。」


 相応しくない。それは、どっちの意味なのだろう。

 微妙な空気が漂う中、アポロンはそれを破るかのように明るい声で話を切り出した。


 「この場所について何か説明は受けたかい?」


 この場所。光の間のこと。

 アヤタカは持っていた冊子を見せて、ここにありました、と呟いた。

 「……それだけ? 全くこの学校は良い意味でも悪い意味でもズボラなんだから。こういうことこそ説明すべきなのに……。」

 独り言のようにアポロンは呟き、苦笑してクリーム色の髪をくしゃっと掴んだ。

 緑の目で見上げてくるアヤタカに、アポロンはにこっとして、優しい声で語りかけた。


 「えっとね、さっきのことで分かったと思うけど、ここの光は奥に行けば行くほど強く、神聖な光になってゆくんだ。

 でもその光を受け止められるだけの強い器を君が持っていないと、強すぎるエネルギーに君は逆に苦しめられてしまう。さっき、途中からだんだん辛くなってきただろう?」

 アヤタカは、上目遣いのままこくこくと頷いた。

 「はい……。でも、その器って何ですか? 実力とか……才能ですか?」

 少しだけ、間。

 そのままアポロンは、どこでもない宙を見たまま、何度かのまばたきを繰り返した。

 そして静かに語りだす。


 「……それは分からない。『器』が果たして、何を指しているのか……。技術、体力、心、才能……。僕はその全てを包括したものじゃないかと思っている。

 でも、知っているのは……この光を創り出した者だけなんじゃないかな。」


 話しているうちに、遠くを見つめるアポロンの顔が、恍惚とした表情に変わっていった。

 何処とも知らない遠くを見つめるアポロンは、素敵なおとぎ話に目を輝かせる子どものようでもあり、また不気味なほど目を爛々と輝かせた獣のようでもあった。


 アヤタカは、アポロンから目をそらした。

 そして話題もそらした。


 「……あー! あの先には、まだ誰かいるんですか?」


 その声は不自然なほど明るくなってしまった。

 アヤタカは自分の声色の下手くそさを呪い、顔だけは笑顔でとどめていた。

 当のアポロンはまた気さくそうな顔に戻っており、アヤタカへにっこりと笑いかけた。


 「あぁ、いるよ。話しかけたりはできないけどね。そのほとんどが優秀な者たち……それか、人間の言葉で言えば、『徳の高い者たち』という感じかな?」


 それはつまり器の小さいアヤタカは、そこにまだいけないということ。

 それを聞いてさっきまでの警戒も忘れ、つい無邪気に聞き返す。

 「えー、いいなー……うらやましい。どうやったらそんな奥まで行けるようになるんですか?」

 アポロンの顔がぱあっと明るくなった。

――えっ、何、何?

 また何か変なスイッチでも押してしまったのだろうか。アヤタカは若干後悔しながら身構える。

 対して、アポロンは心の中でこう唱える。

――初めて笑ってくれた!

 あまり心を開いてくれなかった後輩が、少しだけ見せてくれた笑顔。

 そして非常に嬉しそうな、柔和な笑顔でアヤタカを見つめ返した。

 それを見て、やがて言葉をなくしてしまったアヤタカ。

 アポロンが、丁寧に説明を続ける。

 「ぼくは、大切な相手が増えるほど奥に行けるようになったかな。

 勉強して、色んな魔法が使えるようになっていっても、こっちの方はあんまり変わらなかったし……。」

――あぁあ、あああ……。

 「ああでも、勉強は大事だね。勉強で分からないところがあったら、ぼくでよければ相談に乗るからね。 勉強でなくても、もし新しい学校生活で困ったこと、悩みがあったら何でも言って。」

――あああああうぅあ!!

 「って……あはっ、こんなこと初対面で言われても困るか。でも本当に、いつでも話を聞くからね。」

――この先輩、良い先輩だ!

 自分のバカ、くそバカ! アヤタカは心の中でそう打。唱え続ける。

 叱責に続いて懺悔が始まる。

――勝手に不信感抱いて勝手に言葉を悪い意味にとって勝手に笑顔の仮面をかぶった悪い先輩に違いないと思い込んで!

――だってだってなんか、笑顔と牽制で周りを支配する独裁者かと思ったんだよ! でも……何か……何か……何か違うんだよこの先輩!

――……いや、そんなんじゃない。ごめんなさい。こねくりまわしたようなこと色々言ったけど、多分これ、ただ単におれが先輩にコンプレックスを抱いただけです! わーすごー仲良くなりたーい、でも絶対無理かーわーかわいさ余ったーじゃあ憎さ百倍だ!! って……!

 その懺悔を知ってか知らずか、アポロンは控えめに語りかける。

 「それにしても……やっぱり、星っこゲームのことはごめんね。調子に乗りすぎた。このままじゃあれだから、いずれ新入生の皆にフォローを入れに行こうとは思ってたけど……。早い方がいいね。

 いきなり君に話しかけたのも、驚かせちゃったよね。ごめんね。」

 アヤタカは手を組みそれを自分の額に押し当て、祈りを捧げるような構えでアポロンに向き直った。

 「いえっ! おれはもういいんです! そもそも、調子に乗って光の間を進みすぎてへばってたおれを助けてくれたのに、何もお礼も言わずにいて本当にすみませんでした! 本当に、ありがとうございました!」

 アヤタカは祈りを捧げる信者のごとく、アポロンに向かって深くこうべを垂れた。

 「えっ、やめてよ! どうしたのいきなり?」

 今にもひざまずきそうなアヤタカの腕を引っ張って、体を真っ直ぐにさせる。

 顔を上げたアヤタカは、お茶色の目をまばゆいほどにきらきらさせていた。

 アポロンは、自分の少し癖のあるクリーム色の髪をかきあげ、戸惑いながらもとても柔らかい笑みをこぼした。

 「ねえ、君。名前は? 良かったら今度、ぼくの部屋に遊びにおいでよ。君とまた話したいな。」

 アヤタカが、ぶんぶんと首を縦に振る。

 「彩る鷹と書いて、サイオウと言います! ぜひ行かせてください!」

 「彩るに……? あっ! 君が入学式でアヤタカって呼ばれた子か!」

 「ちがいます!」

 即答の嘘に効果はなかった。にっこりと笑って、肩をぽんぽんと、気遣い気味に叩かれた。

 その後、二体でどれくらい話していたか分からない。

 ただただアポロンと話すのは楽しかった。

 別れ際に、遊ぶという約束の日取りを決めて、アヤタカは自分の琥珀塔へとごきげんで帰っていった。






 どこまでも白く、境界線のない光の間。


 去っていく足音が、光の間にかすかな震えとともに響き渡る。

 光に包まれている、真紅のローブを羽織った後輩の背中が見えなくなっていく。

 やがて全ての音を吸い込みそうな静寂が光の間に訪れた。


 光を背にアポロンは佇んでいる。


 影が顔を隠し、その表情はうっすらとしか見えない。


 笑っている。

 そして、かすかにその唇を開けた。


 「君なら、きっと選んでくれる……。」


 静寂が音を飲み込むようなことは無く、音は軽やかに、何にも邪魔をされずに白い空間を波紋のように伝わっていった。

 とても嬉しそうな目が、影の中で爛々と輝いている。


 上機嫌で、アポロンは光の中へと消えていった。

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