無料にこだわってスッキリとした気分に
なんていうのかな。これが自分にとっての朝活? ていうかもう昼だけど。
とりあえずパンツ一枚でモニタの前に座って、インターネットブラウザを開く。そしてマウスカーソルは淀みのないなめらかな動作でブックマークをクリック。
もう大体想像つくよね。笑。
お気に入りのアダルトサイトから、新着投稿や高評価の動画をチェックする。といっても、ほぼ毎日見ているから、あまり変動はないんだけど。
正直、インターネットに疎い自分には、最新作や無修正のアダルトビデオが無料で観れてしまう仕組みはわからない。笑。法律がどうなってるかわからないけど、お金を払う必要も、レジに並んで店員の反応を気にする必要もないなんて、利用しないわけがないよね?
お気に入りの作品が見つかったら(ここでは具体的に言わないけど。笑。)、パンツの足を通す部分から性器を露出させる。
それはぶよぶよのゴム棒みたいで、若いときのように充血していない。そのやる気のない棒を脈を測るときのようしっかりと握ったら、なかば惰性で往復させる。
射精の気配が近づいてきたらフェニッシュシーンをシークバーを調整しながら慎重に吟味して、デスクサイドに常備してあるトイレットペーパーを素早く巻きとって、股間にセットする。そうしてボタッ、ボタッ、と力なくトイレットペーパーに垂れ落ちる精液は、まるで僕の心の涙のよう。
そそくさと何事もなかったかのようにパンツ上げ、生暖かさが伝わってくる使用済みのトイレットペーパーを2階のトイレに流して、証拠隠滅。
12才のころにお風呂場で自慰を覚えてから、いったいこの家の水道管には何億の罪のない僕の遺伝子たちが流されてきたことか。
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