向日葵の咲く頃に

第1話 出会い

今日から４月。今年から開校された、秋並学園高校の硬式野球部も創部され、秋田県の期待となっていた。

そして、俺こと、近藤 留以(こんどうるい)は迷わずこの学校を選んだ。今は亡き幼馴染みの渡辺球(わたなべきゅう)との約束を果たすために…

２つの大きなバックを持って校門の前に辿り着き、寮に向かって歩き始めた。

すると、目の前に短髪で少し茶色くなった髪を、風になびかせ、こちらに向かってくる人がいた。

「ねぇ、君、この学校の野球部に入るの❓」

留以は、荷物を道路に置き、その少年に答えた。

「そうだ。俺は、この学校の野球部に入るんだ。俺の名前は近藤留以。よろしくな。」

「へぇ、じゃあ、僕と一緒だね。」

そう言うと、留以を見ながら笑った。

「僕の名前は佐々木 光(ささきひかる)。朝山東中学校の野球部出身だよ。君はベスト４だろ❓僕は、夏季総体は全県も優勝で２連覇だよ。」

「あっ…君はもしかして…」

「思い出したか❓」