No.1017.蒲公英の綿毛

腹の底から染み渡る なにがしかに導かれ

わけもなく 笑い転げた


そして また 前を見据えて歩き出す

雫に濡れた 蒲公英が一輪

やがて 綿毛になり 散りゆくかな


種が大地に足をつけ また 咲いてみるのか


旅の先には 見えないが 必ずあるのが終わり

意味深な 空の微笑み


だけど ただ 誰かみつめて走り出す


雨夜にはえる 蒲公英が一輪

いつか 綿毛になり 散りゆくかな


種が大地に足をつけ また 咲いてみるのか

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