No.1018.一番大事な奴をこの僕にも

全開で突っ走ってるつもりでも

なぜか腑抜けに早がわり

飲み干したはずの寂しさ

毛穴から染み出してきて 蝕む

決断を下す時はいつも どこか壊れていく


何もない無限なる大地を踏みしめ

混沌とした眠りに堕ちてゆく


ゆがみきった足の先がやけに痛み

じりじりと灼熱に焦がされてしまう

少しでいいから分けておくれよ

一番大事な奴をこの僕にも


踏みつけた草花にからまれて

いつから 流されはじめたのか

噛み砕いたのは憎しみ


歯の裏から零れては染み込む

判断が揺らぐ時はとても 何か苦しくて

血みどろの無垢なる夜空を眺めて

慇懃無礼な澱みにはまりゆく


歪みきった足の先がやけに痛み

じりじりと灼熱に焦がされてしまう

少しでいいから分けておくれよ

一番大事な奴をこの僕にも

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