No.1016.だけどもういい

この部屋に残された意味のなさない忘れ物

使い果たした体投げ出す

干からびた煙草が燻っている


ビールを飲み干しても頭はがらんどう

血にかすむ瞳の先にうつるのは

澱みと腐りかけた絆


釈然としない だけどもういい


この腕につかみきれない 存在しない鎖

はめをはずした 全て消え去る

がたがきた思いかき消して

空に手を伸ばしても つかめない


それはわかっているけどだけども

澱みと腐りかけた絆


釈然としない だけどもういい

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