361日目:ダンジョン探索の報酬!!

 神聖歴六一〇三年・月兎の月第九日・天気:曇


 ふふっ……二日続けて高級宿屋に泊るなんて凄い贅沢をしてしまいました。

 でも、たまには散財してもいいですよね。資金もまだまだ余裕がありますし!

 それにギルドへ行けば、昨日売却した素材の報酬も貰えるので大丈夫です!


 というわけで朝食後、ワクワクしながら冒険者ギルドへ。

 着いたら前日と同じように眼帯お姉さんの待つ受付へ向かいます。

 私達に気が付くと、疲れ切った表情で挨拶をしてくる眼帯お姉さん。

 そして、お前ら今後はあんなに持ってくるなよ? と注意されました。

 あ、はい……了解であります! だから、本気で睨まないでください!


 なんてやり取りのあと、大きな革袋がカウンターにドンッと置かれます。

 ……え? なんですか? この両手でやっと持ち上げられそうな革袋は。

 その大きさに驚いていると、なにって今回の報酬だろう? と呆れるお姉さん。

 えぇ! ほ、本当ですか!? 本当にこんなに貰ってもいいんですか!?


 報酬の金額に戸惑っていると、これが内訳な、と一枚の羊皮紙を渡されます。

 そうして売却価格を確認すると、最も高かったのはなんとあの古い金貨でした。

 でも、どうしてこんなに高額なんでしょう? 古くても金貨は金貨なのに……。


 そんな疑問が表情に出たのか、珍しく眼帯お姉さんが説明してくれます。

 なんでも、あの金貨はとても希少度が高いモノで蒐集家に人気があるんだとか。

 加えて、材質にミスリル銀が使用されており、その面でも価値が高いそうです。

 ……なるほど。アレはまさにダンジョンで発見した財宝だったわけですね。


 その後、同意書など何枚もの書類にサインをして報酬を受け取ります。

 ふぅ……予想外の高額報酬だったせいか、普段より手続きが面倒でしたね。

 あ、そうそう、例の金貨ですが一枚だけ売却せず手元に残すことにしました。

 だって、初めて手にした本物の財宝ですからね……記念に取っておくのです!

 

 それと、キングシェルナメークの殻なども少し分けてもらいました。

 調べてみると、あの硬い殻は高級砥石として利用されるんだとか……。

 なので、今までお世話になった各街の武具店などへ贈る予定です。

 ふふっ……ルーファの街のお爺ちゃんとかきっとビックリしますよ!


 はぁ……でも、急に大金持ちになってしまいました……。

 何に使いましょうか? 今なら大抵のものが手に入ります。

 う~ん……よし、とりあえず今夜も高級宿屋に泊まりましょう!

 そこでお金の使い道をじっくりと考えることにします……。

 

 今日の収支

 銀貨:+156枚(キングナメークの素材×260)

    +50枚(ハーピィの素材×10)

    +212枚(シェルナメークの素材×106)

    +630枚(赤帽子の素材×7)

    +15枚(インプの素材×3)

    +84枚(アロウナメークの素材×21)

 金貨:+5枚(大百足ガーゴイルの素材×1)

    +15枚(キングシェルナメークの素材×1)

    +180枚(ミスライト金貨×9)

    +10枚(各種魔物討伐報酬合計)

    -2枚(宿泊費×7+ソシオ)(食事☆☆☆、寝床☆☆☆)

  ――――――――

  残金:金貨228枚、銀貨12枚、銅貨20枚


 (ノ_-;)ハア お金は増え過ぎても困りますね……。

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