350日目:どんな時も油断は禁物。
神聖歴六一〇三年・
さて、今日はセーヴェル遺跡ダンジョン第八階層を進んでいます。
あ、第九階層は予定通り、昨日の内に突破することができました。
冒険者パーティ・リコルヌの皆さんが教えてくれた最短経路は本当に凄いです。
私も負けないように頑張らないと……そのためにもまずは王都へ帰還しますよ!
そうして数時間後、第七階層へ上るための階段の前に到着しました。
……第八階層ももう終わりですか。予想以上にサクサク進んでいます。
はぁ……これが自分たちの力だけならもっと達成感があるのに……。
って、落ち込んでたらダメですね……よし、第七階層へ進みましょう!
というわけで階段を上り第七階層へ。
ふむ……ここも下の階層とほぼ同じ構造ですね。
石で整備された人工的な大広間の奥に、洞窟のような通路が続いています。
光源はゴツゴツとした岩肌が目立つ通路に生える光苔の淡い光のみ……。
はぁ……どうして第六階層以降はこんなに面倒な構造に変化するんでしょう?
第五階層と同じ作りならもっと楽なのに……って愚痴っても仕方ないですね。
……よし、階層の確認も終わりましたし、再び上を目指して出発です!
それから暫く通路を歩いていると、またあの音が聞こえてきました。
ヌチャヌチャ、ズルズルという聞くだけで不快なナメーク達の足音です。
……安全な最短経路と言っても、やっぱりたまには遭遇するんですよね。
さて、昨日と同じく今日もルートは変更せずに戦って前に進みますよ!
そう全員へ声を掛け戦闘準備を整えたら、私とルルちゃんが偵察へ。
通路の先へ進むと……いました。予想通りナメーク達です。数は五匹。
種類はアロウナメークのみ。うん、これなら昨日と比べて楽勝ですね!
ノアさんのルイナさん、サマラさんにサクッと処理してもらいましょう。
しかし、そう楽観視した瞬間、後方から聞えてくる戦闘音。
ノアさん達が何かに襲われてる! 急いで戻りますよ、ルルちゃん!
慌てて後方へ引き返すと、ノアさん達が赤帽子二体と戦っています!
これは緊急事態です! えっと、ルルちゃんはノアさんのカバーを!
私はサマラさんとルイナさんのほうを助けにって……えぇ、嘘ですよね?
サマラさん……見間違えじゃなければ赤帽子と普通に殴り合っています。
それを矢で的確に援護するルイナさん……あれ? 助けはいらないかも?
……よ、よし……ノアさんとルルちゃんのほうへ加勢しましょう!
数十分後、無事に赤帽子との戦闘が終了しました。
サマラさん、いい笑顔ですけど神官として絶対間違ってますからね!?
まったく、前線で戦いたがるサマラさんには困ったものです……。
さて、あとは前にいるアロウナメークを倒して進むだけですね。
ノアさん達はよろしくお願いします。私とルルちゃんは後方の警戒です。
また赤帽子なんかが襲ってきたら大変ですからね……用心しないと……。
それでは態勢を整えたら、再び戦闘開始です!
今日の収支
赤帽子の素材×2
アロウナメークの素材×5
――――――――
残金:金貨13枚、銀貨38枚、銅貨34枚
古い金貨10枚
(゚ー゚;Aアセアセ 少しだけヒヤリとしました。油断はダメですね!
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