181日目:ルルちゃんの鎧と火蜥蜴素材。
神聖歴六一〇二年・
昨日はあの後、ルルちゃんの昇格したお祝に超高級宿に泊まりました。
最高級の料理に貴重なお酒の数々……夢のような一晩だったのです。
……そのせいで財布はかなり軽くなりましたが心配はいりません。
まだ手を付けていない火蜥蜴の素材を売ればなんとかなります!
ルルちゃんの装備を受け取るついでに武具店で売却する予定です。
というわけで朝食後、ちょび髭おじ様の経営する武具店へ。
この時点ではまだルルちゃんに装備ことは秘密にしています。
お店に着くと、この前と同じようにちょび髭おじ様は店先の掃除中でした。
挨拶をするとルルちゃんの姿を見つけ全てを察した様子のおじ様。
私にニヤリと笑いかけると、なにも尋ねずに店の中へ通してくれます。
綺麗に掃除された店の奥へ進むと、例の鎧は白い布で覆われていました。
私はその横に行くと、周囲の装備を興味深げに眺めるルルちゃんを呼びます。
そうして彼女がこちらを向いた瞬間、布を取ると姿を現すあの真新しい鎧。
ルルちゃん昇格おめでとう! これは私達からのささやかな贈りものです!
その言葉に合わせ拍手をしてくれるノアさんにニコさん、そしておじ様。
しかし、状況が飲み込めず目を白黒させてその場で固まるルルちゃん。
そんな彼女の様子に苦笑しつつ、装備の説明をしてあげます。
話を聞き終えると、ルルちゃんは目に涙を溜めてお礼を言ってくれました。
うんうん、そこまで喜んでくれると贈った甲斐がありますね!
さぁ、ルルちゃん試着してみてください。きっと似合いますよ!
早速着替えさせてみると、ルルちゃん凄くいい感じです!
鎧の淡い緑色と優しげな印象が彼女の蒼い瞳や金色の髪と絶妙にマッチしてます。
ルルちゃんの可愛らしさも手伝ってまるで森の妖精みたいです。
あぁ、なんかこのまま飾っておきたい気さえします!
ルルちゃんも気に入ったのかとても嬉しそうです。
さて、あとはおじ様に火蜥蜴素材の査定をしてもらわないと……。
そのことを伝えると、それを先に言え、と呆れられました。
ノアさんが保管していた各種素材を取り出し鑑定すること小一時間。
結果、提示された値段は……まぁ、適正価格の範囲内でしょう。
それとおじ様ついでにこの火蜥蜴の革で外套を六着作ってください。
……あと革と骨を使って鞭も一本お願いします。
外套は今後の寒さ対策に。火蜥蜴の革なら素材としてバッチリです。
鞭はこの前から悩んでいた私の新装備。
これなら中近距離で扱えて剣とも相性がいいと思うんですよ。
使いこなすには結構根気がいりそうですけど、頑張ります!
で、それらの製作費を素材の売却費と相殺すると……。
え? こんなに少ないんですか? これでも色を付けた方?
仕方ありませんね……それでお願いします。
あ、完成は三日後になるそうです。
今日の収支
銀貨:-3(宿泊費×4+ソシオ)(寝床◎、食事◎)
-60枚(外套製作費×6)
- 20枚(鞭製作費)
金貨:+2枚(火蜥蜴素材売却費)
――――――――
残金:金貨1枚、銀貨53枚、銅貨53枚
猫銀銭190枚
借金残高:金貨17枚、銀貨76枚
(・_・;)鞭がうまく扱えるか少し不安です。
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