自分がやりたいことは

第25話 手段を選ばない

大学6年目の頃になると、先に書いたことで自信を持てるようになったためか、いろんなことに挑戦してみたいと思うようになった。

物事に前向きに取り組めるようになったのだ。


その時点で、そろそろ本気で取り組まなければ大学の在学可能期限の8年を超えてしまいそうな目算になってきていた。

授業を受けるにしても、ただ大学から提示された取得授業例をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分が得意そうだったり、あるいは自分が好きな授業を中心に取るように、受講授業を選ぶようになった。

ただ流されるだけ、ただ目的もなく大学の授業を受ける状況から抜け出したのだ。


さらに、受講する大学の授業を選り好みしなくなった。

以前は体育の授業などがあっても「大学に来てまで体育とか...運動苦手なのに」とか考えていた。

だが、「たかだか3時間体動かすだけで単位もらえるなら」という風に考えを切り替えて、取り組むこともあった。

小学生、中学生と運動することが苦手だったのに、自分から運動したいと思うようになるなんて。

とても大きな変化だった。


他にも、一つの授業で数学パートとプログラミングパートの2つがあるような授業があったが、自分が得意な数学に力を入れ、プログラミングパートはあまり得意な言語でなかったのでそこそこの力の入れ具合...といったふうに、力の入れ方にメリハリをつけるようなこともした。

単位を取るために、あらゆることを考え、あらゆることに取り組むことにしたのだ。


そんな中、単位を取るためのもっとも変わった取り組みがボランティアだった。

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