第6話 停滞

中学といえば、こんな事もあった。


実は中学の時は、そこそこ勉強ができたのだ。

テストで、200人弱の学年で十数番目になったこともある。

それが唯一、自分の精神的な支えになっていたような気もする。

その結果、高校は地元でもそこそこ有名な進学校に進む事ができた。

特に苦労もせず、普通に勉強していたら入れた...ような気がする。


だが...今となっては、それがあとあと、ずるずると留年を重ねてしまう原因のひとつになってしまったと感じている。

それはまた、いずれ。


さて、そんなこんなで高校に入ったのだが...。

高校の3年間は、まさに停滞した3年間だったのではないか...と今では思う。


部活には入らなかった。

中学まではそこそこできた勉強も、高校に入ったらまるでできなくなった。

科目によっては学年で最下位争いをしたものもあった。


毎日のように、友達と無為に過ごしていたような気がする。

学校帰りにサッカーをしたり、一緒にゲームで対戦をしたり。

どこかへ出かけたりもしたかな。

刹那的な、その場では楽しい毎日だった...が、今となっては特に何も残らない。

なにも考えてなかったのかもしれない。

いや、それが悪いというふうに言いたいんじゃない。

その時の友達の何人かは、今でもたまに会ういい関係だ。


もしかしたら、高校生なんてみんな、そんなものなのかもしれない。

けど...もっとなにかやってもよかったんじゃないかなぁ、という後悔は、少しある。

高校生でしか、高校生だからこそできたことが、もっとあったんじゃないかなぁ、とね。

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