全ては夏のせい
夏休み。大学でも高校でもだいたい同じくらいの期間にある休みイベント。今回に限り高校と大学は一日違いで被るという、ほぼ奇跡に近い形で夏休みが始まった。その最初の日。妹にとっては二日目のことだ。
「おっは~」
我が家の玄関を開けて入ってきたのは
「真澄~♡ あなたの妻(仮)が帰ってきましたよ~♡」
真澄の友達である
困っているのは俺も同じなんだけどな。
「あ、智恵ちゃ~ん。いらっしゃ~い」
俺の後ろからひょっこり現れたのは俺の妹である
そんなあられもない姿を見た田中さんは、顔を真っ赤にして挙動不審になった。
「ます、ます、ますます真澄!? ははははしたない! はしたないですわ!!」
鼻血を流し写真を撮りまくる田中さん。言動と行動が一致していない。そしてその一連の行動を見て、鈴木がようやく察する。
「つづりん。こんなに近くで変態を見たのは初めてだ」
そうだろう。だがな、お前も人のこと言えないからな?
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