第2話


 僕の心に誰かが住んでいる気がして仕方がない。


 万年どれだけ寝ても睡眠不足が解消されず、目の下にできたを隠すためにメガネを掛ける程には顔色が良くはなかった。学園の保健室で寝るなども試すもただ出席日数を減らし休んだ分の課題提出が増えるだけ。

 新手の病気・生活習慣病などかもしれないかもと色々行っては見たもののどれも空振り。「まぁ、大人になれば解消されますよ」とか無責任な医者の言葉を微笑で流しその言葉に金を払う。

 

 悪くないと思えるのは毎度何かしらの夢を見ること。それは脳が覚醒しているからだとか原因だとか言われるのなら、まぁそこまで体調が悪くなるでもなしこのままでも良いかとも思ってしまう。


 夢は自由だから。


 見る時間にある程度の制限はあるもののだ、短い時間に多くの夢を沢山見ることも出きた。「え? こんな短い時間でアレだけ見れたのか」と関心したこともあった。

 大概の夢は忘れてしまうけども。


「今日も不健康面ふけんこうづらでなにより」

 後ろから肩を叩かれる。

「良くはないよっていうか見えてないよね」

「見なくてもわかるよ。ほら、やっぱり」


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