第69☆骨を使え!
真夏。夜となく昼となく物語を考えて、なぜかネットでゲームをしていたとき。
第六感が閃いた!
「人はこうくる、と思ったらそれは受け付けないが、思いがけない方向からのアプローチには自然に受け入れてしまう」
という啓示。勉強を続けているとこういうことが起こるのだ。
虚ろな意識に、先生の声が聞こえてくる……。
「骨を使え、骨を……」
骨とは何かと思われるむきもあろう。
わたくしは物語の骨子を指しているのだと思った。
たとえば「スターウォーズ」の骨は「A地点からB地点までレイア姫を連れていく」というものだ。
同じようにして聖闘士星矢の肉付けを剥いで骨にすると、「かわいい男の子が鎧を着て戦う」となる。
お気づきだろうか? 基本聖闘士星矢は「小宇宙」という不思議な力をもって必殺技を繰り出し、敵を倒していく。(目的はアテナを守る、ということだがそれは置いておく)これが女子に受けた。ならば製作者のすることは一つ。もう一つの物語を同じ骨を使って作ること。
「侍トルーパー」や「シュラト!」である。特に後者はプロットを作ったあ*ほりさと*さんが「密教? まかせてください!」と受けあって、なぜか「インドのヒンドゥー教」モデルの世界観になってしまったといういわくつきだが、骨は「かわいい男の子が鎧を着て戦う」だったのだ。
一度やったら止まらない。『セーラームーン』が「魔女っ娘戦隊」ものなら、その骨を使って『プリキュア』を作ればよかったわけだ。ちなみにポイントは「仲間が次々できて、〇人そろう」という過程がすごく大事だそう。
アニメ業界は二匹目のどじょうが本当に存在するのです。
あ、これ。先生が言っていたことのような気がするなア……。
そういう理屈抜きで「誰にもまねできない」ものを例えば、作るとしたら……。
あなたの目指すところは『神風怪盗ジャンヌ』でしょう。
先生のたまわく、「神風」なのか「怪盗」なのか「ジャンヌ・ダルクの生まれ変わり」なのかわからない! なぜジャンヌが怪盗か!? という……。
いろいろ謎含みではあるが、そこも受けた要素だろうか。
おそらくファッション的なオプションの加えすぎなのだと思う。
それでも骨は「かわいい女の子が不思議な力で活躍する」要するに魔女っ娘である。
ヒロインが「ジャンヌ・ダルク」の生まれ変わりなのも、彼女が魔女として火刑に処せられたことがあるからではないだろうか?
その魔女っ娘ものも、『魔法少女まどか☆マギカ』で武器をもってがっつんがっつん戦う感じになってしまったが、『リリカル・なのは』もえらいごつい武器で戦っていた。これはついに骨が「魔法と戦うオンナノコ」になってしまっている。
ラノベで言えば、あらいりゅうじ先生の『魔法の用心棒ミオ!』が二巻まで既刊だが、あちらは最初タイトルは『暗闇用心棒ミオ!』だったそうです。ラジオ化する際に、ホラー怪奇ものと間違われるといけない、と直されたんですって。
「女の子戦隊もの」でいくなら、『艦隊これくしょん』『ガールズ・パンツァ―』が約13年~15年後くらいに、復活するか別物になって登場すると思う。それと勝手だが「女神に変身して領地を守るために他の女神と競い合う」とかいう、声優さんのお声まで変わってしまう『ねぷちゅー*』……あれは復活しない気がする。骨は良いと思うのですが。
※しつこいですが、アニメ業界は主に10年OR20年サイクルです。「祝!10周年記念」「祝20周年!」「祝30周年!」「祝40周年!」「祝50周年!」「祝60周年!」……とか、幼い子はなんにも知らないうちに取り込まれていく、ヴィンテージもの。
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