第67☆後出しジャンケンは負け

 ミステリーの書き方を読んで、ファンタジーを書いてしまったのが馬鹿だった。


 いわく、「次の謎が提言されるまで、先に出てきた謎を解き明かしてはならない」という奴。


 しかし、これをファンタジーでやると、読者がストレスを感じる。結局、善い作品にはならない。


 そのうえ先生にはダメだしどころか、怒りを買う。時間泥棒だと。


 やっぱり、すっぱりはっきりと謎はハキハキ解いてしまうのが今風だ。


 死んだところまでは憶えてないが、生まれ変わったら異世界だった、というように。手っ取り早いのが好まれるようだ。


 一つの謎が解けてないのに、次々と謎を提示し、「実はこうでしたー」とやると、卑怯と言われる。


 後出しジャンケンは結局、負けなのでした。


 失敗、しっぱい。

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