第59☆ダミーを用意する。
あまり大っぴらに言う人もないだろうが、創作は現実の闘争なので、戦況を有利に運ぶ方法として、こんな戦法もあるということだけ、記しておく。
プロになってからのことである。
編集さんにプロットを読んでもらうとき、本命の(つまり書きたい)プロットと、それを引き立てるだけの(つまりどうでもいい)プロットの二つを用意する。
すると、ダミーよりはいいだろう、と本命を書かせてくれる確率が高くなるそうなのである。
ただし、ふざけたプロットを書きすぎると、面白がられて本命でないほうを採用されてしまうかもしれないので、編集さんの好みから編集部の要望までをしっかり把握しておいた方が良いでしょう。
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