第7☆キャラ相関図

 キャラクター相関図は、基本がヒーロー&ヒロインである。

 そして、恋愛ものなら恋愛の、バトル物ならバトル物のライバルを設定。

 さじ加減が必要で、主役より若干上回る実力者であることが望ましい。

 モテ男、イケメン、成績優秀、先輩に頼られる、など。

 

 さらに、主役のサポーターとなる親友を設定。

 困ったことに男同士、女同士の二人きりにしておくと、友情がアブナイ方向へ行きがちで読み手もはらはらする。(後に書くが、男同士の友情はホモチック5%加味せねばならない。そのせいで、書いてるうちにそのようになってしまう)

 ここは三人目のキャラクターを用意し、一人だけ異性にしておくといい。これが親友枠である。

 すると、程よい緊張感と、恋の駆け引き、対立、友情、愛情など全部書ける。

 

 そのうえで、三人に共通のかたきやくを用意。すると勝ち負けの要素も入る。

 この場合はかたきやくは難敵でないと、話がすぐに終わってしまう。ほどほどに手ごたえが欲しいな。

 というか、特撮ヒーロー物みたく変身するとか、パワーアップするとかしないと、物語がだれる。

 恋愛ものだって、ライバルキャラが早々に退場してしまったら、読者は離れると思う。

 たとえばI'Sの幼馴染が外国へ行った時点で「どーでもよくなった」と言って、知人の男性はジャン*離れを起こしました。

 きまぐれオレンジロードでは、最後の最後までひかるちゃんが引かなかったからこそ、大人気の物語となったと思う。

 恋のライバルが物わかりよくては、秘密の恋が盛り上がらないのである。


 まあ、おそらく。

 かたきが一人では、集団いじめになるんではと心配する向きもあろう。

 ならば、相手を形もわからない組織にしてしまえばいい。

 敵さんは一人のようで一人ではないのだ。

 形にこだわるならば、3on3にしてしまえば対等だ。

 しかし、設定した時点で主役級のキャラが敵の実力を越えていてはいけない。

 主役が成長して、かなわなかった敵を倒すから王道の「成長物語」になる。


「これからが楽しみな奴らですよ」


 と、読者に思わせられればいいのである。

 

 


 ダイの大冒険では、わたくしは最初からポップが大好きで。

 勇者修行してるのに、仲間を置いてきぼりにしてさっさと逃げてしまうとか。

 とても臆病であるとか。

 ダイとは正反対の大! 魔法使いに成長する。

 そして彼が象徴するのは「勇気」。

 勇者だから魔物なんて最初から怖くないとか、雑魚モンスターだから簡単に(大量に?)やっつけてレベルアップし放題、みたいな非現実的な世界観ではなかった。

 そこがよかった。

 

 ネット小説では、体育会系なのに、インドア派であるとか。

 なにかしら、生きていくのに枷になるものを持っていた方が、人間味があって面白い。

 チートという言葉が溢れているが、無敵なのにパンツが一人で履けないオンナノコ(あかちゃんなの? お姫様なの? どっちなの?)、などというのもアリです、アリ。

 いやー、楽しい作品が溢れてて、読み切れないのが残念。

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