第19話:「まささん、圧倒される」の巻
(なんとなく正論に聞こえてしまうねねさんの熱弁に、何も言い返すことのできないまささんなのでありました)
「じゃあまささん、決まりですね。お勘定終えて、ささとお店出ましょう!」
「いや待て! 話せばわかる! 話せば!」
「まささん。おーじょーぎわが悪いですね。それでもサムライの子孫ですか? にぽんだんじですか?」
「い、いや、ウチのじーさんは職業軍人だったけど、ウチの家系は百姓ですし」
「ひゃくしょうてなんですか!? そんなものはどーでもいいです! まさか、この後に及んで
「そんな殺生な(心の声:でも、そのほうが後々いいかも……)」
「まささん……いまよからぬこと考えましたね!?」
「(心の声:ギクゥッ!!!)」
「いーですか、まささん。ふーふというものは、自然とえちするものです!(←まささんの心の声:いや待て! ボクとあなたとは、まだ夫婦なんて関係じゃないぞッ!) まささんのお
「(絶句)」
「わかりましたか? まささんは頭のいい人ですから、とーぜんわかたはずですよね!? じゃ、決まりです。おにさん! お勘定お願いします!」
以上、なし崩し的に外堀を埋められていくまささんなのでありました。
「(まささんの心の声:お……大坂の陣だ。まさに大坂の陣だ……)」
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