第15話:「まささん、ねねさんと寿司屋に行く」の巻

(ねねさんのお呼ばれに応じたまささんは、地元の回るお寿司屋さんに向かうのでした)


「(心の声:しかし……ファミレスの駐車場で待ち合わせしてから寿司屋に行くってのも、なかなかどうよって光景だな。しかも時間は午後三時。ランチでもなくディナーでもない。なんでまたこんな時間に……)」


「まささ~ん! お待たせ~!」


「待ってません。いまきたところです(←実は三十分待ち)」


「じゃ、さそく行きましょう(フラフラ)」


「……なんか顔青いですけど大丈夫ですか?」


「あ~、大丈夫だと思う。ちょと二日酔いなだけだから。昨日も四時まで呑んでたよ~」


「昨日の四時って、夕方の?」


「ううん。朝の四時。だからあんまり寝てないね」


「(心の声:それは昨日ではなく今朝と言うべきなのでは)」


「あ~、でもちょと気持ち悪いかな。まささん、行く時コンビニよてくれます? 二日酔いに効くドリンク剤買ていきます」


「そんな調子で食事できるの? なんならデートくらいキャンセルしてもいいんだよ?」


「もたいないよ。せかくまささんと会えたのに。二日酔い、いつものことだから、まささん気にしないで。いざとなたら、帰りにどこかでちょと休ませてくれればいいよ。じゃじゃ、ゆくり行きましょ。安全運転でお願いね」


「(心の声:ホントに大丈夫なのか? つーか、帰りに休ませろってどこでだよ)」


頭の中を不安がよぎるまささんなのでありました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る