第38話 茶色、天国へ

 深夜、茶色が亡くなった。母の腕の中で。

 私は看取れなかったが母が看取ってくれた。

 動かない茶色を見て苦しまずに逝ってくれたのだろうかとぼんやりと考える。

 

 猫の命は九つまでという諺がある。その言葉通り、茶色の生まれ変わりに逢えたらなと考える。

 茶色、天国でも元気でな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ウチネコ うにどん @mhky

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ