応援コメント

はじまりはいつも唐突で(5)」への応援コメント

  • とても面白かったです。物語の導入の最適解のような気がします。次話への引きも上手で、さっくりと読めました。

    ただ、(特に戦闘描写の)表現や比喩がワンパターンなような気がして素晴らしい世界観なだけに勿体ないと感じました。
    また、アサシンキャラ故に気配を殺すことに長けているから敢えて描写を削ったのかとは推察できますが、アンタレスが若干置物状態かと思います。登場からサシムが撃たれるところまで少し雑さが目立っていました。改善の余地ありかと思います。
    個人的には、ルーシアの名前がもっと早く出てきてもよかったかと。少女を抽象的に表現しようとして文章が遠回りしています。早い展開であるだけにテンポ感の足を引っ張っていているような気がして、こちらも勿体なかったです。

    次に素晴らしかった点。まず、柱となる世界観にウエスタンとSFを絡めるのが渋い。本当にかっこいい。
    また、プリムケットなどある程度知識の要求される横文字を「片手猟銃」のルビとすることでカバーしていたのも素晴らしいです。全く知識がない初見の方でもざっくりとイメージできる配慮、とても勉強になりました。
    漢字+ルビが人によっては煩わしく感じるかもしれませんが、SFらしさという意味でも僕はアリかと思います。本来であれば、作品ならではの造語が羅列されがちなSFですが、程よくルビで補いつつ主張していくスタイルは、唯一無二の読みやすさがありました。

    全体的に荒削りではあるものの、読んでいてストレスが溜まるほどではありませんでした。SFというとサイバーな世界観を想像しますが、これはこれで新しく、斬新な切り口だったと思います。これからも頑張ってください。
    この度はありがとうございました。

    作者からの返信

    ご感想、ありがとうございます。
    返事が遅くなってごめんなさい。

    導入と引きをご称賛頂けてとても嬉しいです。
    おっさんを主人公にすると決めた時点で、こういう台詞から入ったら雰囲気も出てカッコいいだろうなと思って導入に入れてみました。

    表現は確かにワンパターンになりがちですね。語彙をもっと増やさねばと常に思ってます。
    アンタレスは序盤のボスキャラなので、どうすればインパクトある登場シーンになるかに寄ってしまいました。なので、最初にルーシアの噛ませにしてからしばらく影を潜めて最後の最後で「まさかの復活!?」みたいな感じにしてみたんですが、粗が目立ちましたね……
    ルーシアの名前については、2話ですぐ戦闘シーンになったので出すタイミングが中々計れなかったのもありますが、あくまで序盤なので最後に名乗ることで印象付けようと思いました。

    世界観はとにかく好きを突き詰めた感じです。
    元々カクヨムとは別に同じ世界を舞台にした本編がありまして、本作はそのビギンズです。SFが下地になっているのは、本編の方から引き継いだ設定ですね。ウェスタンなのは、舞台となっている場所がちょうど開拓時代のアメリカをモデルにした都市があるからで、実はあるキャラの出身と関係があったりします。
    あと、作者が西部劇が好きなのもありますね。
    プリムケットは作品世界の後装式マスケットですが、おっしゃる通り片手猟銃って書いたらイメージ湧くかなぁと思って当ててみました。
    漢字+ルビは、つい使いがちになりますね。たまに「しつこいかな?」と思うこともあったりするので、本当に重要なアイテムとか印象付けたいものにだけ付けるようにはしてます(できてない時もあるかもですが……)

    絶賛いただき、ありがとうございます。
    本シリーズのコンセプトが「ファンタジーの皮をかぶった異世界SF」なので、ファンタジー好きな人にもSFの面白さを伝えたいと日々思いながら書いてます。

    この度は、ご精読頂き、どうもありがとうございました!
    今後とも、何卒よろしぅm(__)m

    さる