第11話 七曜の結晶

 一瞬茫然としてしまったが、オリオンが気にせず中へとズカズカ入っていくので俺も後ろに続く。


「なんだこりゃ、すげぇ」


 中に入ると松明やランプが必要ないくらい、辺りは青い光で満ちあふれていた。

 まるで満点の星空のように、青い星が光り輝いている。

 壁に埋められている青い光に近づくと、それ一つ一つが魔力を帯びた結晶石だということがわかった。

 壁だけでなく地面にまでうまり、一体いくつの結晶石が埋まっているのか数を数えることもバカらしくなる量だった。


「大量の魔力結晶、これ凄い……」


 思わず息を飲んでしまう光景に俺達はしばらく身動きがとれなかった。


「なぁ魔力結晶って売ったら高いのか?」


 オリオンが地面から伸びている結晶石の塊を突っつく。


「それはもう高値がつくと思うよ。これほど高純度な結晶石見たことがない」

「ほぅそりゃ凄い」

「恐らく山の獣やモンスター達が凶暴化してるのはこの結晶石が原因と見て間違いないだろう。恐らく結晶石内の魔力にあてられて魔力の強いものが強化、凶暴化している可能性が高い」

「なるほどな」


 ふむふむと頷きながら既に俺とオリオンは結晶石の塊を引っこ抜き始めていたのだった。


「ソフィーもディーも結晶石引っこ抜いて!」

「今夜はごちそうが食えそうだな、咲!」

「あまり迂闊に触ってはトラップが発動するかもしれないぞ」

「この辺に生えてる結晶なら大丈夫だろ! 関係なさそうだし」


 せっせこ結晶石を掘りだしていると、ソフィーが何かに吸い寄せられるように奥の方に入っていく。


「ソフィー君、君も危ないから一人で……」

「これ、なんでしょう?」


 ソフィーが指さした先には巨大なカプセルケースに入った、大きな六つの結晶石だった。他の結晶石と違い、六つ全ての石に紋章のようなものが刻まれており、明らかに他とは異彩を放っていた。


「ここは何かの研究施設だったのかもな」


 結晶堀りをやめて一緒にケースに入った石を眺める。


「研究施設?」

「そう、わかんないものを頑張って解明しようとする施設って言えばいいかな。昔の人がこの六つの石を頑張って解明しようとしたか、もしくは研究の結果この石が出来上がったかはわからないけど、この結晶石のドームを作って研究してたのかもしれない」


 黒、赤、青、緑、金、白とカラフルな色の石は一体何年の時をこのままになっていたのかはわからないが、光を失わず今も輝き続けているのだった。


「この石に刻まれているのは七曜の紋章かもしれないな」

「月、火、水、木、金、土、光でしたっけ?」


 ディーの呟きにソフィーが答える。


「そういや一個足りない感じするな」


 ケースには六つ並んでいるが、明らかに一つ分のスペースがある。


「元素的には土だろうか……」

「まぁとりあえず……持って帰るか」


 俺が指さすとオリオンががってんとケースをこじ開けはじめる。


「待ってください! これは確実に警戒装置があるは……」


 ディーが叫んだ時にはすでに遅く、青く輝いていた結晶石の全てが赤く点滅し、確実に何かやばいものにひっかかった雰囲気をかもしだす。


「だから言わんことではない」


 ディーが頭抱えてる、ほんとすまんかった。

 結晶石が真っ赤に輝くと、突如として壁しかなかった場所の一角が上にスライドし、巨大な人型ゴーレムが姿を現したのだった。


「まずい、見たことないタイプのゴーレムだ」


 ゴーレムは今まで見たタイプより機械的で頭部に赤いクリスタルが一つ、ボディは扉と同じような溝の入った鉱物のようで、その溝は赤く輝いている。

 巨大な両腕はハンマーのようで、両腕をつきながらこちらに向かって歩いてくる。


「なんじゃありゃ、ゴリラみたいな歩き方しやがって」

「咲全部とれた!」

「でかした! ずらかるぞ!」


 完全に墓荒らしのように、目的のものを入手して即座に入ってきた扉に戻る。しかし扉は俺達の退路を断つように固く閉ざされてしまった。


「くそ、お約束かよ」


 扉は俺が叩こうが引っ張ろうがびくともしない様子だった。

 逃がしてたまるかと言わんばかりにゴーレムはガッシャガッシャ言わせながら近づいてくる。


「しゃーねー、全員やるぞ!」

「おっけー」

「仕方ない」

「ほ、ほんとにやるんですか!?」


 ゴーレムは巨大なハンマー状の腕をオリオンに向かって叩きつける。すると地面の結晶石が砕けちり、辺りに結晶の破片が散らばる。


「うわぁ勿体ないことしやがって! オリオン!」


 俺が叫ぶと既にオリオンはゴーレムの腕を駆け上がっており、頭部についた結晶石を剣でぶん殴る。

 だが刃が欠けた剣はいとも簡単に砕け散ってしまった。

 即座に離脱して戻ってくるオリオン。


「咲、剣折れた」

「剣で石ぶん殴ったらそりゃ折れるだろ」

「新しいの買って」

「生きて帰ったらな」


 ゴーレムの頭部が煌めいたと思った瞬間直線状の光線が走り、地面から天井までを線上に焼く。


「マジかよ、ビームまで使えんのかあいつ」

「ビームって何よ!」

「当たるとめっちゃ痛い攻撃だ!」


 俺のバカっぽい解説に、オリオンはそりゃ難儀だと顔をしかめる。


「だけどなウチにはEXが二人もいるんだよ! そんじゃそこいらのゴーレムなんかに負けるわけがないんだよ!」


 そう思い後ろをチラ見すると、ソフィーは震えながらしゃがみガード態勢をとっていた。

 ダメだコイツと思いながら、本命であるディーを見る。


「ディーなんとかしてくれ! ここなら誰かに見られる心配はない! あの鎧でピカッとやってボカンと片付けてくれ!」


 俺が叫ぶと何故かディーは汗だくだった。


「ん、ディー?」

「す、すまない王よ……。光剣ブリュンヒルデを城においてきた……私のスキルはあれがないと使えない」

「マジかよ、お前もこっち側かよ!」


 こっち側と言われて、オリオンとソフィーが能天気な顔で?マークを浮かべている。


「そ、その汚名ははらさなくてはならない」


 ポンコツ姉妹に追加されるのは許せなかったのかディーは大斧を構える。

 でもディーってあんまり斧になれてなかったんじゃ。


「ソフィーお前も下段ガードばっかりしてないで、なんか援護技頼む!」


 俺が頼むとソフィーは胸に下げた十字架を両手で包む。そして体から淡い光が漏れる。


「セイントガード!」


 ソフィーが叫ぶと彼女の目の前に輝く盾が現れ、すぐに消える。


「おぉそれはなんだ!」

「私の防御力が上がります!」

「お前のじゃ意味ない! 他の人上げて!」

「他の人のはちょっとまだ覚えてないので」

「お前ほんと使えないな!」


 ドッカンドッカンと地面を両腕で砕きながら迫ってくるゴーレム。

 俺達は全力疾走で壁づたいに逃げ惑う。

 ゴーレムの大振りが頭の上をかすめると、壁が大きく抉れ、中の結晶石がバラバラとこぼれ出す。

 めっちゃ拾いたいけど、拾ってたら死ぬ。命と金じゃどう考えても天秤は命に傾く!

 後ろを走っていたソフィーが石につまずき「あっ」と声を上げて転倒する。真後ろからまるで重戦車のようなゴーレムが地面を砕きながら近づいてくる。


「ソフィー!!」


 考えるより先に体が動き、俺はソフィーの元に走った。

 そしてすぐさま彼女の体を抱きかかえ、急いで逃げる。だが後ろから迫っていたゴーレムがデカい岩盤を砕き、その破片が俺の背中に突き刺さった。

 ソフィーに覆いかぶさるように前のめりに転倒した。

 俺の腕の下にいる少女はおびえきって半泣きになっていた。

 ゴーレムが岩盤を砕いた拍子に扉があった場所の床が歪み、人ひとりならなんとか逃げられる程度に壁に穴があいたのだった。


「逃げろ!今すぐ」


 俺が叫ぶと、振る振ると腕の下で顔を振るソフィー。


「いいから行け! オリオン! ディー!」


 二人の名を叫ぶとオリオンとディーはゴーレムを邪魔する為に大斧とバックラーで殴りかかる。


「大丈夫だソフィー、お前ならやれる。いいかすぐに逃げるんだ、あそこからなら逃げられる、お前ならやれる振り返るなすぐに行け、ダッシュだ」


 俺は泣きだすソフィーをあやすように優しく言う。だが俺の背中から伝って来た血に気づくと更に泣き顔になる。


「オリオン、ディー! お前らも離脱しろ! こいつ壁やら天井やらぶっ壊しすぎて洞窟が崩れる!」


 洞窟は嫌な振動をおこしており、天井からぱらぱらと石や砂が降ってきていた。


「安心しろ、お前はやればできる子だ。だから、行け」


 俺がそう言うとソフィーは俺の下から抜け出し、走り出す。

 よし、それでいい。

 俺は立ち上がろうとして背中の痛みに耐えられず再びずっこける。


「王よ!」

「咲!」


 二人が叫んだ瞬間俺の目の前にゴーレムが立ち、その巨大なハンマーのような腕を振り上げようとしていた。

 これは絶体絶命というか万事休すというか、一言で言えば終わったってやつか。

 あっ、これ何やってもダメなやつだと諦めかけた瞬間だった。

 ゴーレムの腕が振り下ろされ、潰れたトマトにされる運命が見えたがそれをかえたのはシスター帽を被った少女だった。

 ギンっと音が鳴り、何事かと思うと、そこには巨大な腕を受け止めているハルバートを握りしめた少女の姿があったのだった。


「王様は私がお守りします!」


 鎧の幽霊もだしておらず、ただの肉弾戦でゴーレムとやりあっている。その光景に俺は驚きを隠せなかった。


「ソフィー……」

「王様、私はやればできる子ですよね!」

「……あぁ勿論だ、お前はやればできる子だ」


 俺がそう言うとソフィーは嬉しそうに頷き、神の鎧兵であるヘヴンズソードを背中から召喚する。

 いつもの薄ら透けている霊体ゴーストアーマーではなく、はっきりとした実体がある。


「ヘブンズソーーード!!」


 ソフィーの叫びと共にヘブンズソードは完全に実体化を果たし、ゴーレムの右腕を切り裂く。


「主は言っております、その手をどけろと」

「す、すげぇ」


 だがゴーレムは切り裂かれた右肩の部分から大量のコードが伸び、落ちた右腕を繋ぎ合わせていく。


「再生したぞこいつ!」

「核を潰さないとダメだ!いくらでも再生する!」

「私が引き受けます、皆さんは核を探してください!」


 ソフィーは今までにない勇ましい声で、ゴーレムとヘブンズソードをぶつかり合わせる。

 ゴーレムの腕がヘヴンズソードの顔面を砕くと、反撃に腕を引きちぎる。


「核ってどこだ!?」

「体内に内蔵されていたら見つけようがない!」


 オリオンとディーは焦るが、俺は何をそんなに慌てることがあるのかと


「いや、核あれだろ。どう見ても」


 俺は頭部についた赤い結晶石を指さす。二人は一瞬だけ固まった。

 そう、最初にオリオンが剣でぶん殴ったあれだ。それのせいかはわからないが、攻撃が一気に激しくなった。


「どうやって砕く、並の武器じゃ逆に砕かれて終わる!」


 ソフィーに砕いてもらうのが一番いいのだが、完全に今力比べをしているのでそううまくはいかない。


「オリオン、これ使え!」


 俺が放り投げたのはさっき掘り起こした結晶石の塊に折れた剣の柄を突き刺して作った、即席結晶剣だった。


 それを見てオリオンがニヤリと笑う。


「だから咲って好き」

「待て、私がやろう。暴れ回ってるゴーレムにそれを突き刺すのは危険だ」

「それはあんたも一緒でしょ」

「私なら跳躍力を強化して一気に奴の頭まで飛び上がれる」

「あたしだって出来る」


 嘘だ、オリオンにそんな自己強化の魔法はおろか簡単な火をおこす魔法だって使えない。

 だがオリオンがやれると言ったらやれるのだ。


「咲、あたしならできるよね?」

「あぁやれる、お前ならやれる」

「無茶だ!」


 ディーは叫ぶが既にオリオンはいつもの四つん這いになり、雌豹のポーズである。

 あの態勢は俺の号令を待っているのだ。


「飛べぇ! オリオン!!」


 俺が叫ぶと、オリオンはめいいっぱい自分の太ももからつま先までに全エネルギーを集中し跳躍する。

 そのジャンプ力は六メートルを超える。

 魔法の補助なしでは不可能な高さをオリオンは跳んだのだった。

 そしてソフィーのヘブンズソードと取っ組み合いになっているゴーレムめがけて急襲する。

 ゴーレムはオリオンの接近に気づいていた。レーザーで迎撃しようとするがヘブンズソードがそれを許さない。


「どこを見ていますの、よそ見は許しませんわ」


 ソフィーの声に、もしゴーレムに聴覚器官があればぎょっとしていたことだろう。頭を無理やり押さえつけられ、オリオンの方に向くことができない。やぶれかぶれでヘブンズソードにレーザーを放ってみるが、鎧兵の装甲はその程度で貫けはしなかった。


「だぁりゃあああああああああああっ!!」


 オリオンは結晶石の剣でゴーレムの頭部についた石を刺し貫いた。

 頭部の石は粉々に砕けると、それと同時にゴーレムの動きは完全に停止した。


「……勝った……か?」


 いきなり動きだすんじゃないだろうなと全員冷や冷やしていたが、どうやら動き出すことはなさそうだった。

 俺はよろよろと立ち上がりゴーレムに近づく。


「一体何百年前からここを守ってたんだが」

「咲、こいつ背中になんかある」


 オリオンが壊れた背中を剣でガンガンとなぐると装甲がはがれ、中から青く輝くクリスタルが出てきた。


「結晶石か? にしてはやたら色が澄んでるな」


 クリスタルは六角形にカットされており、透かしてみると向こう側が見えるほどだった。


「恐らくゴーレムの心臓部のようなものでしょう」

「あぁエンジン的な。頭部の結晶は脳で、下のクリスタルは心臓ってことか。まぁいいや貰えるもんは貰っとけ」

「おっけー」


 オリオンがガリガリと雑にクリスタルを引きはがしていく。


「こっちもご苦労さん」


 ソフィーの肩を叩くと、へにゃっと力がぬけたのかぺたんと座り込んでしまうソフィー。それと同時にヘヴンズソードの姿は消えた。


「つ、疲れました」

「おつかれ、さすがEX素晴らしい働きだった」

「お怪我は大丈夫ですか?」

「なんとか痛いけど」


 話していると洞窟が大きく揺れ始めた。

 あっやばい、この洞窟崩れかかってたんだった。


「逃げるぞ!」

「でも結晶石が!」

「ゴーレムの心臓とれたんだろ、なら後はよし。命あっての物種だ」


 ソフィーを立ち上がらせようとしたが、彼女はなかなか立ち上がらなかった。


「どうした、崩れるぞ」

「あの、足を怪我してしまい」

「マジか」

「おぶるか抱えるかしていただけると助かるのですが……」


 なんとか背負ってやりたいところだが、俺も背中をやられてそういうわけにもいかない。

 しょうがない、ディーがオリオンに頼もう。


「ディー、すまないが……」


 声をかけようとした瞬間、ソフィーのハルバートが俺の背中に触れる。すると俺の背中の痛みは消し飛んでいたのだった。


「あれ、痛くない」

「回復をかけましたので」

「そ、そう?」


 なのでおぶってくれと目で訴えるソフィー。いや回復使えるなら自分の足治した方が早いのでは?

 と思いつつ府に落ちん感じでソフィーをおんぶした。

 あっ、でも背中に当たる柔らかなあれが良い感じだ。ビキニアーマー最高。

 オリオンがソフィーのハルバートを持たされて心底不快そうで、俺と同じく回復使えるなら自分で回復しろよと目で訴えているのだが、当人はどこ吹く風で、俺の背中にぺったりとはりつき全体重を預けている。


 俺達が遺跡を飛び出してすぐに洞窟は崩れ、入り口は塞がってしまった。


「あーあ、せっかくお金儲けできると思ったのに」

「ここを掘れば少しずつだが結晶石を取り出すことが出来ると思うよ」


 それはなかなかに根気と時間が必要になりそうだとため息をつく。

 なんか凄そうな結晶石六個とゴーレムの心臓が手に入ったし十分すぎるだろうと思ってバッグを開けると、巨大な結晶石の塊が一つゴロリと飛び出してきた。


「おっ?」

「あぁそれは私が転がってたのを拾って王のバッグに入れておいた」


 ディーがしれっと言う。


「さすがディーだぜ愛してる!」


 俺はソフィーを放り出してディーに抱き付いた。


「ひ、酷いです! 一番活躍したのは私ですのに!」

「そうだぞ! あたしがいなきゃゴーレム倒せなかっただろうが!」


 ピーピーとわめくピクミンどもめ。ソフィーお前の足が仮病だってことはバレてるんだよ。余はよりできる子に甘いのじゃ。


「お、王よ気持ちは嬉しいが、そ、そういうことをされると困る……どうしていいかわからない」


 俺達はドロドロになりながらも上機嫌で城の方に戻って行った。これでしばらくはお金にこまることもあるまいて。



「あっ、王様お帰りなさいませ!!」


 サイモンが元気よく温泉の中で挨拶する。

 温泉?


「今日石材を掘っていたら欠泉にあたったみたいで温泉が噴き出しました!! お城の方にもお湯を引いておいたので、お城でも温泉に入れますよ!!」


 うん、声でかい。


「こっちの山がなんで熱い石とかがあるんだって思ったら間欠泉が通ってたからか……」

「王様、考えたんですがこの温泉を一般開放して入浴料をとりながら温泉街にするのはどうでしょうか!!ダメでしょうか!!?」


 いや、うん、ダメじゃないよ。多分凄くいい感じになると思うし城の収入増えると思う……。俺はドロドロになりながら手に入れた結晶石を見やる。

 うん、サイモンが実は一番出来る子かもしれない。

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