フタツメ

もういっそ死んでしまえばいいのでしょう

もういっそ消えてしまえば楽なんでしょう

もう一度君の隣で笑い合いたいなんて願うのは無駄なんでしょう


病室のベッドで眠る君を見た 

優しくて私にはできない顔

とてつもなく遠いあの頃

戻るには何が必要なんですか


遠くて 遠くて 届かなくて 届かなくて

分かり合えた日々はどこにあるの?

行かないで 行かないで 私も 連れてって

ここに置いていかないで


もういっそ死んでしまえばいいのでしょう

もういっそ消えてしまえば楽なんでしょう

もう一度君の隣で笑い合いたいなんて願うのは無駄なんでしょう


病室の窓から見える景色は

私には荒んだものにしか見えなくて

どこまでも遠く眩しいあの頃

戻るにはもう遅いんでしょう


笑って 笑って 忘れて 忘れて

やり直せればいいのですか?


もういっそ嫌いになればいいのでしょう

もういっそ忘れられたら楽なんでしょう

もう二度と君の隣にはいられないんて考えるのはやめたいんです

でも忘れられるわけがないでしょう?

嫌いになんてなれるわけないでしょう?

もういっそ死んでしまえばいいのでしょうか?

私にはもうわからないんです


もういっそ死んでしまえばいいのでしょう

もういっそ消えてしまえば楽なんでしょう

もう一度君に逢いたいと願うことが忘れられたら楽なんでしょう

ねえ 教えて。 ねえ 答えて。

ねえ 笑って私を置いていかないで ねえ


もういっそ死んでしまえばいいのでしょう

君のこと忘れられたら楽なんでしょう

でも忘れられるわけないから私は

泣きながら歩いています





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