詩

ミッツメ

他人の幸せを恨んではいけないのでしょうか

他人の不幸を願ってはいけないのでしょうか

私の不幸を笑っては生けないのでしょうか

やさしくなりたい。

時折とても寂しくなって、全て投げ出したくなるんです

その都度大事なひとを傷つけて嫌な気分になるんです

少し考えれば分かるはずなのに少し抑えればいいはずなのに我慢すればいいはずなのに

私には、私には。

貴方が傷つけば私も傷つく、私が傷つければ私は傷つく。

傷だらけのものを抱えて私は何処を歩く？

何処を歩けばいいというの？

他人の幸せを恨んではいけないのでしょうか

他人の不幸を願ってはいけないのでしょうか

私の不幸を笑っては生けないのでしょうか

やさしくなりたい。

やっぱり私には無理な気がして、どうしても無理な気がして、

度々諦めては傷つき傷いて繰り返しの日々。

少し頑張ればいいはずなのに少し踏み出せばいいはずなのに笑ってしまえばいいのに

私には、私には。

貴方を傷つけて私も傷つけ、誰も彼も傷つけて私は歩む。

傷だらけのものを抱えて私はここで生きる？

これで生きてると言える？

貴方の幸せを願っていたいと思うのに

貴方の不幸を恨んで痛いと思うのに

私は誰も癒しては生けないから、

やさしくなりたい。

私はとても嫌なひとだから、どうしようもないひとだから、せめて貴方には、貴方だけには。

やさしいひとでありたいと思うのです。

他人の幸せを恨んではいけないのでしょうか

他人の不幸を願ってはいけないのでしょうか

私の不幸を笑っては生けないのでしょうか

やさしくなりたいけれど、

それがどうしてもできないから、私にはできそうにないから。

せめて貴方だけにはやさしくなりたい。