196~200

196話

(お題:[真夜中]の[寺]で『魔法』、『猫』を使ったツイノベ)

#twnovel

夜の十二時、梵鐘の音が聞こえた。こんな真夜中になんと迷惑な。文句の一つでも言ってやろうと思い、家を出て近所の寺へ。そこには黒猫が一匹いるだけだった。ぼーん。また聞こえる。目の前の梵鐘はピクリともしていない。にゃあ。黒猫が鳴いた。魔法でもかけられたのだろうか。


197話

(お題:最後に、希望に溢れた表情で「ごめんなさい」と言って終わるお話)

#twnovel

「今度は、わたくしの番ですね」あぁ、なぜ。君は決意に満ちた瞳で、穏やかな微笑さえ浮かべている。なぜ。もうすぐ君は逝ってしまうというのに。希望に満ちているように見えるのは、なぜなんだろうか。「ごめんなさい。生まれ変わったら、次はわたくしが貴方を探しに行きますわ」


198話

(お題:軍帽越しに覗く楽園)

#twnovel

ここは平和だ。穏やかな朝の日差しに包まれる庭園。季節の花々を愛でる王族の少女。「殿下、おはようございます」「おはよう、良いお天気ね。貴方は、今日も外へ?」「えぇ」「そう…。気をつけて」「はい、ありがとうございます」一歩外へ出る。今日も私は、戦場という仕事場へ。


199話

(お題:りんごの花咲くころ)

#twnovel

故郷でリンゴの花が咲く頃、僕は花屋へ足を運ぶ。普段は花など買わない僕だが、この時期には決まってカミツレの苗を買う。アパートへ持ち帰り、狭いベランダの植木鉢へ、丁寧に植え替える。カミツレの花は、リンゴに似た香りがするのを知ってから、これが毎年の恒例行事になった。


200話

#twnovel #10分の1ツイノベ

悲しみたいし、悲しまれたい。

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