156~160
156話
(お題:『努力してる人見ても何も感じないんだ』)
#twnovel
「努力してる人見ても、何も感じないんだ。皆いずれ死んでしまうのに、どうして頑張るんだろう、って」土日は自宅に引きこもる僕を心配してくれた友人。彼に誘われ、久しぶりに公園へ散歩をしに来た。僕の独白を、彼は真剣に聞いて、答えてくれた。
157話
#twnovel
「体育の授業の、長距離走と一緒じゃね?ゴールが見えているから、走る気になれる。永遠と続く長距離走なんて、俺は走る気にならないな。それにさ、お前も、なんだかんだ頑張ってるだろ。俺よりも生きる意味を考えてるじゃん」快活に笑う彼に、救われた気がした。
158話
(お題:[深夜]の[高原]で『眠い』、『緑』を使ったツイノベ)
#twnovel
「あれが夏の大三角形の一つで…って、聞いてるか?」「眠い…」「じゃあ、帰ろう」「…嫌だ」彼女は唇を尖らせた。真夏とはいえ、高原の夜は冷える。「このまま寝入って、風邪をひいたら辛いのはお前だぞ」「あと五分だけ…」緑が広がる草原の中、もう少し、とホノカは願った。
159話
(お題:「昼の劇場」で登場人物が「結ばれる」、「ゼリー」という単語を使ったお話)
#twnovel
職業柄、平日が休みなので今日も暇を持て余していた。ふらり、と入った寂れた昼の劇場。主人公とヒロインが苦難の末に結ばれるという、よくある物語。帰り道、コンビニで無意識にゼリーを買っていた。本来、甘党じゃないんだけどな。今だけは、糖分が必要なのだろうか。
160話
(お題:今生の別れといわれましても)
#twnovel
「今生の別れといわれましても…」着物姿の君は、困ったように微笑む。「直ぐに、わたくしの前に現れてくださるんでしょう?前も、そうだったもの。覚えておりますわ」君は、よく分かっている。「だから、泣かないでくださいな」生まれ変わった君を、また探しに行くよ。
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