011〜015

011話

(お題『留守』『露天』『フルボッコ』)

#twnovel

「わぁ、素敵なお部屋!景色も綺麗ね」「そうだね」「荷物を置いたら早速観光にーー」「まずは露天風呂だな」「え?あ、そうね」「その後は部屋でゴロゴロしてテレビ見て…」「…」「って、痛!?」「あんたは留守番でもしてなさい!」「…何で俺、旅先でフルボッコにされたの?」


012話

(お題『この声はまだ君に届きますか』)

#twnovel

我が家に来てから、ずっと一緒にいてくれた君は、とても優しかったね。時々はケンカもして、噛まれたこともあったね。僕の右手には、今でも傷跡が残っているよ。全ては君がいた証。骨と灰になった君へ。今でも君のことが大好きだよ。この声はまだ君に届きますか?


013話

(アイディア:#魔法使い診断書)

#twnovel

何かを得る為には、代償を払わなければならない。彼は貧しい身分の生まれだった。富を願い、幸せを願い、彼は感情を代価にして未来予知の魔法を得た。結果、その能力を買われて、彼は国政に関わる地位にまで上り詰めた。富や地位を得たが、彼自身はもう、何も感じない。


014話

(お題:「深夜の駅」で登場人物が「忘れる」、「ミルク」という単語を使ったお話)

#twnovel

深夜の駅で、ミルクプリンを買い忘れていることに気がついた。今日は特に疲れたから、甘いものでも買って家でのんびり食べようと思っていたのに。今からでもコンビニに戻ろうか悩んでいた私に、通りかかった駅員が一言。「お客さん、もう終電行っちゃいましたよ」


015話

(お題『知ってたよ、君の答えは』)

(お題元:お題ひねり出してみた/診断メーカー)

#twnovel

「魔王を封印してくるわ。私の命を代償にして、ね」魔王討伐の為に集まり、苦楽を共にした仲間に要の巫女が告げた。何故お前の命を犠牲にしなければならない。皆憤るばかりだ。だが、剣士の青年だけは悲しみを堪えつつ微笑む。「知ってたよ、君の答えは。だって、君が好きだから」

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