第42話 音読のススメ
読む読む修行を開始して半月が経過しましたが、特に音読に関して様々な効用を実感しています。
まず、音読は黙読より遥かに時間が掛かりますが、その分、じっくりと読み込むことができます。それによって、黙読では無意識に読み飛ばしてしまっていた大切な要素をきちんと拾い上げることができます。
例えば、完成度の高い古典などでは特に、「てにをは」「接続詞」「単語の選択」「言葉の韻」など気を付けて読んでみると、黙読では絶対に気付けなかった作者の意図や配慮が見えてくることがあります。こんなにも細かなところまで配慮したからこその良作であり、それゆえに名作として歴史に名を残しているのだと今さらながら納得至極です。
次に、これまで拙小説はアップ直前の推敲でしか音読をしていませんでしたが、現在の改稿作業では、下書きの段階でも一日の終わりの推敲の際には音読するようにしたところ、これがもう、威力絶大です。下手すると、一日掛かって書いたものを全部消したくなるのが困りものですが、あれだけ頑張って書いたつもりなのに全然だめ、と一発でバレてしまいます。それくらい、音読をするとアラが見え見えになるのです。これはもう、やるしかないですね。逆に今までやらなかったのが末恐ろしいです。
修行とはいえ、そういうことが続くとちょっと落ち込んだりもしますが、ここカクヨムに居座った御蔭で、大変嬉しく励みになることがありましたので、敬意を込めて記しておきたいと思います。
以前から大ファンの如月ちあき様と阿瀬みち様がそれぞれのご経験を踏まえてエッセイと近況ノートで読む読む修行&音読の効用をご紹介下さいました。もともと備忘録程度に始めたエッセイでしたが、身に余るお言葉に恐縮至極です。「真似してみよう」なんて思って頂けるなんて、光栄の至りです。
如月ちあき様、阿瀬みち様、有難うございましたm(__)m
加えて、音読の効用に関するお二人の見解は非常に説得力がありますので、ぜひご一読をおススメ致します。(と、虎の威を借るなんとやら~笑)
・如月ちあき様 エッセイ『ぼくの中の歪んだ世界』
「第50話 もひとつおすすめ……だよ?」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881492276/episodes/1177354054881816033
・阿瀬みち様 近況ノート「音読がいいんですって奥さん!」
https://kakuyomu.jp/users/azemichi/news/1177354054881824807
既に完成度の高い作品を挙げておられるお二人のことですから、本格的な音読修行を取り入れられたら、きっと雲の上からさらに上に行ってしまわれることでしょう~ドロシーみたいに竜巻で連れて行ってもらわないととても追いつけないわ~( *´艸`)
それでも、こうして読む読む修行をご一緒出来るのはなんとも心強い限りです。
私自身の目に見える成果を小説でお披露目できるのがいつのことになるかは分かりませんが、師匠も「最低200冊、目標は500冊」とのことですので、早ければ来年の今頃と思って今日も明日もまた楽しみながら進みたいと思います。
感謝を込めて。
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