第4話 人間転生グダグダ期2
爆死野郎は一応エントリーを済ませ、暇つぶし程度にサイトの動向を覗いていた。正直、それくらいしかすることがなかった。暇人なのである。
ちなみにエントリーするために必要なのは、プロフィールの入力と十分以上の自己PRであった。
ほかの人間の自己PRを適当に眺めていく。レビューがついたものがトップページに来るので、必然的にレビューが多いものを目にする機会が増えていた。
そんな中、変わったPRを見つけた。
「……なんだこれは!」
それはカドゥ神の部下に対する文句を延々言い続けるだけのPRともいえないPRである。約束が果たされなかった、こういうこともあるから転生希望者は気を付けたまえ、そういう忠告をするものだった。
「……というか、これの投稿者、人間ではないか!」
彼は急いで検索をはじめ、それが大手のまとめサイトに取り上げられていることを知った。当然、見るものが増加するにつれてPVと評価は増えていく。
「グダグダじゃないか……」
その事件はカドゥ神の部下が謝罪し、幸運にも存命であった投稿者に対し契約を履行することで事なきを得た――かのように思われたが。
しかし、事件はそれだけでは終わらなかった。
なんと、その件をネタにカドゥ神が暴露PRを作ったのである。
「本当に、グダグダじゃないか……」
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