異性なんて星の数ほど(140文字小説)

戸松有葉

異性なんて星の数ほど(140文字小説)

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。

「女なんて星の数ほどいるんだから」

「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」

 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。

 肩を強く掴むように叩き、

「太陽もめっちゃ遠いぞ」


(了)

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異性なんて星の数ほど(140文字小説) 戸松有葉 @anakamasyouta

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