後編

 確かに、妹が次々に増え続けている街を抜け出す事自体は出来ました。

 一瞬、兄はそれで『妹』から逃げ出す事に成功したと勘違いしていました。


 ですが、その安堵の気持ちは後ろで聞こえた声の方向に視線が行った時、一瞬でかき消されてしまいました。


「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」…


 彼が振り返った時、既にそこに「街」はありませんでした。人間や植物どころか、建物も道路もありません。後ろにいるのは、山のように膨れ上がった妹の大群だったのです!どうしてそうなったのか、右側のビルを見て彼は気付く事が出来ました。

 ビルの壁が、まるで粉となって風化するかのように崩壊しています。その近くの植物からは、まるで豊作の年の果実のように何かが次々に落ちてきます。そして、ビルからまき散らされた紙、椅子、テーブル、さらには皿、食器――その全てが、一瞬で形を変え――。


「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」「うふふ♪」…


 ――可愛らしい笑みを浮かべる、何万人もの『妹』になっていました。

 そして、左に並ぶマンホールからも――。


「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」「お兄ちゃんだ♪」…


 ――下水道に蠢く様々な昆虫やネズミ、果てはバクテリアやウイルスまでもが、何万何億もの笑顔の『妹』に変貌を遂げ続けていました。

 もう彼に残された道は、必死に逃げる事しか無かったのです。


 街路樹の幹が妹になり、落ちた全ての葉も妹になり、割れた窓ガラスの破片が妹に、車の中も妹に、電車も、犬も猫も杓子も、さらには空気中の細菌、分子、原子、素粒子まで――自転車のタイヤがパンクし、取ったばかりの免許でバイクに乗って逃亡しても、後ろの道路のアスファルトの破片すらどんどん「妹」に変化し続けました。

 妹が兄の名前を呼ぶ度に妹の数はどんどん増え、明るい笑顔で兄を呼び続けました。全員が本物の『お兄ちゃん』の妹なのです。


「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」「お兄ちゃん待ってー♪」…


 そして兄が追い詰められたのは、どこか見知らぬ街の古びたビルが立ち並んだ通りでした。バイクの部品までもが次々に妹に変化してしまい、這う這うの体で逃げ延びたこの場所には、何故かずっと響き続けてきた妹の声は聞こえませんでした。

 もう一体どうすればいいのか、一体全体何なのか、一切理解できない兄の頭は物事を考える事すらままならない状況になっていました。しかし、その考える時間も結局はほんの僅かとなってしまいました。


「「「「「お兄ちゃーん!」」」」」


 幸いにも向こうは気付いていないようですが、兄は再び必死に逃げ出しました。ですが、追い詰められた通りの向こうからもまた――。


「「「「「「「「「「「「「「「うふふ、お兄ちゃん♪」」」」」」」」」」」」」」」


 ――出口が無いことを示す声が響き始めました。

 しかし、追い詰められた兄の目に、たった1つ残された鉄製のゴミ収集箱が留まりました。開けてみたところゴミは入っていません。天の助け、もはやここに入ってやり過ごすしかありません。そのまま彼は、長い時間ずっと恐怖におびえながら声がやむのを待ち続けました。



 何百何千、何万回同じ言葉を聞いたでしょうか。気付いた時、兄はぐっすりと眠っていました。辺りはとても静かになっており、耳の中に延々と響いた声は全く聞こえません。ただ、それが何を表しているのか、中から確認する事はたった一つの方法を除けば無理でした。

 収集箱の重い扉が開き、そこから顔、そして体を覗かせた彼の表情を知るものは、本人を除けばたった1人しかいません。ついに会えた喜びは、地平線の向こうにまで響く声で表されました。


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

お兄ちゃーん♪

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


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 今日も兄妹の朝は、目覚ましコールから始まります。何万キロの深い所からも、何億キロも彼方からも、そして何兆キロもの上空からも、延々と同じ声が響き渡ります。


「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」「おはよう!」…


 目が覚めた兄のところに、妹が作った料理が次々に届けられます。どこで作られているのか一切分かりませんが、無数の手が次々に兄に向けられているのを見る辺り、妹が丹精込めて作った品なのは確かです。


「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」「あーん♪」…


 ご飯が終わると学校へ行く準備です。

 「外」はいつも雨――かつて宇宙だった空間から妹が無限に降り続く『妹雨』です。


「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」「一緒に行こう♪」…


 何兆何京、いやそれ以上にも及ぶ妹の流れが、大好きなお兄ちゃんを学校へと運びます。

 とは言え、兄以外の全ては皆『妹』になってしまいましたので、授業はすべて大好きなお兄ちゃんと遊ぶ内容になっていますが。


「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」…


 そして、家の方向に帰って来た兄は――。


「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「おかえり、お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」「お兄ちゃん♪」…


 ――妹に迎えられ、妹の中に帰り、そして妹に覆われながら寝るのです。


 この光景が一体何千、何万、何億回繰り返されたのか、最早誰も分かりません。


 今やこの世界、いやこの宇宙は兄と妹、たった2人だけのもの。お兄ちゃんをずっと愛し、そして地球をその愛で包んだ妹の願いは、ついに叶ったのです。

 そして今日も妹は増え続けます。既に空は一面妹色で覆われ、宇宙のあらゆる星も全て「妹」にされている状態ですが、それでもなお妹から新たな妹が生まれ続け、妹の声や髪から新しい妹が現れ、妹と言う存在からさらに妹が増え続けていき、世界で一番大好きなお兄ちゃんを愛で続けるのです。そして、そんな妹の無限の愛をお兄ちゃんは日々受け続けています。最早拒否する力も残されていません。

 もう誰も、妹の『愛』を止める事は出来ないのです。


 兄妹の「愛」は、これからも永遠に続く事でしょう……。



「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

ずっと一緒だよ、お兄ちゃん♪

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

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ヤンデレ・インフィニティ 腹筋崩壊参謀 @CheeseCurriedRice

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