「ここまでで、キャラのカテゴリーには４通りの組み合わせが出来上がったね」

１．『かわいい』×『おとなしい』

「『おとなしい』属性を持つキャラは、全体的に肌の露出を避けたほうが「らしい」描写になるよ。

　上記の基本解説を忠実に守って設定した場合、『ふんわりとした』『丈の長い』スカートを履いている。

　決定したアイテムを中心に、トップス、シューズ、アウター、アクセサリーを加えていこう。

　上記に設定したスカートに合わせやすいアイテムは、『ブラウス』や、『リボンやレースなど、可愛らしい装飾が付いたカットソー』が基本だ。それに加えて、春は『スプリングコート』や『ジャケット、』夏ならば『キャミソール』と『カーディガン』or『レースの付いたパーカー』をセットで。冬は『タートルネックのニット』と『ロングコート』なんかが鉄板だね。

　シューズは『パンプス』が基本で、夏は『サンダル』、冬は『ショートブーツ』に変えてみよう。

　アクセサリーでワンポイントを加えるなら、『リボン』や『細い鎖のネックレス』、『イヤリング』『麦わら帽子』なんかが使いやすいよ。『ピアス』を使う場合にはそれなりの理由が必要になるけれど、読んでくれている人がきちんとわかるようにエピソードとして理由を見せたり、伏線として使うなら問題ないかな。

　また、この組み合わせを持つキャラに短い丈のスカートを履かせたい場合、そこには何らかのドラマが生まれることが多いよ。

　例えば……『片思いの男の子（主人公）に可愛く思われたくて、勇気を出して、足を見せるお洒落をした』とか。『実は短いスカートに興味があって、知り合いと会わない場所に出かけるときだけ履いている』なんていうのもあるかな？

　そういうバックボーンがあると、女の子との関係性に変化や深味が生まれるかもしれない。ただ思い付きで設定しただけの服装から、思いがけない形で物語が膨らんだら……それは、とても素敵なことだよね」

２．『かわいい』×『活発』

「『活発』なキャラは、『おとなしい』キャラとは対照的に、肌の露出を増やしていこう。

　『ふんわりとした』デザインや、『プリーツ』の『ミニ』スカートを基本として、他のアイテムを選択していくことになるよ。

　トップスであれば、１で挙げたアイテムはすべて利用できる。他には、『Ｔシャツ』『ポロシャツ』も選択肢に加わるよ。『Ｖネックのニット』なんかもいいね。アウターは『ロングコート』よりも『ショートコート』や『ダウンジャケット』など、短めの丈のものを設定してみよう。『スプリングコート』はどこか大人しく、清楚な印象を受けるから、『ジャケット』や『トレンチコート』を利用してみるのがいいかもしれないね。

　トップスと同様に、シューズの選択肢も幅広くなる。『パンプス』の他にも、より活発な印象を与えたいのなら『スニーカー』を合わせてみてね。また、冬は定番の『ショートブーツ』の他、『ロングブーツ』を履かせてみると、少し大人びた印象が生まれるんじゃないかな。

　それから、スカート丈を短く設定している場合、下着が見える心配と、足の露出をキャラが好むかどうかが問題になる。

　下着が見えるのが気になるキャラなら、スカートの下に短いスパッツ（※アンダーウェアとして利用する場合はレギンスよりもスパッツの方が単語として使用頻度が高く、イメージが伝わりやすい）やショートパンツを履かせるのはどうかな？　もし、そういう設定を持たせるなら、スカートがひらりとめくれてしまうようなハプニングを作中で起こさなければいけないけど、ね。

　また、足の露出が気になる場合は『ニーハイソックス』を履かせるに限るね！　一時期、ニーハイソックスとスカートの隙間に生まれる、通称「絶対領域」が流行したものだけれど、あれは今でもキャラクターの魅力を高める要素としては鉄板だ。また、『ガーターベルト』と『ストッキング』or『ニーハイソックス』を組み合わせたり、黒い『タイツ』を着用させるのもいいよ。

　こちらの組み合わせでも、女の子が長いスカートを履く場合はちょっとしたドラマが生まれる。

　『好きな人（主人公）にいつもガサツだ（おてんば、活発、うるさい…etc）と思われているが、たまには女の子らしく清楚な姿を見せてみたい』とか、ね。

　１でも例を挙げたから気付いた人も多いと思うけれど、キャラの属性と反対の服装を選んだ時、そこに生まれるドラマは多くの場合「異性を意識したときの女の子らしさ」に繋がることが多いんだ。

　エピソードの演出を考えるときの参考になれば幸いだよ」